暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十五章
賤ヶ岳での軍議
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
賀城は我らに任せてほしい」

「それに、お前ら森一家は一乗谷の方が鬼はたくさんいるからな。もし敦賀城に刈る頸がなかったらやる気を失せるだろうしな」

「良いだろう。その案乗ってやろう」

「うむ。ならば、森一家は一真隊の護衛を頼む」

「おうよ。一真、隊の守りは任せろ」

「頼む。桐琴に小夜叉」

「へへっ、オレらに任せろや」

梅が同じ部署になることに不愉快らしいが、何とか堪えたようだ。まったく、本当に相性悪いんだから。それに越前での情報だけど今は伏せておくことにした。一応調べたけど、調査結果を聞くとやる気をなくすと思ったからだ。

「では、これで全ての部署が決まったな。・・・・殿」

「待て、鬼柴田よ。余らはどうするのだ?まさか後ろで戦見物をしてろとでも?」

「前へ出るには人数が足らんではないか」

「足利衆は総勢、百にも満たない数。八咫烏隊が居るため、火力はそこそこありますが、その陣容で公方様を前に出すわけには参りません」

「むぅ・・・・ならば主様と合流すれば人数は足るぞ!」

「で、一真隊を前に出ろと?」

「うむ♪」

「却下だ」

「なぜだーっ!?」

「一真隊は敵と正面衝突できるほど、武闘派揃いって訳ではない。どっちかというと搦め手専門の部隊だ。それに黒鮫隊もいるが、さっき言った通り切り札なんだよ。だから、後方にいたほうがいいの。分かった?」

「そこはほれ。余のお家流でドカンと一発・・・・」

「却下だ。俺だって前で戦いたいとは思うが、今は言うとおりにするんだ。俺も一葉も大切な存在なんだ。今は皆の力信じてほしい」

「主様がそう言うのなら、仕方がない。料簡してやろうではないか」

一葉は俺に心を言い当てられたのか、素直に嬉しがるはずが。それに幽も言っていたが、兵数の意味を理解してるはず。あと愚痴を漏らしながら、一葉は俺の後ろに下がる。

「はぁ〜・・・・あれが公方様なんだぁ〜・・・・」

「まこっちゃんの憧れの人だったよね。お会いできてよかったね♪」

なんか知らんが憧れの公方に会ったのかテンションが違う眞琴。あと少し暴走気味だけど、まあいっか。市がコントロールしておけばいいことだし。

「で、織田殿よ。私はどうすれば良い?」

「貴様はどうしたい?」

「上方の武士は腰が砕けているのが常。・・・正直、鬼と正面から戦うのは避けたいところであるな」

「そして我らが弱ったところを見計らって、裏切ってみせるのか?」

「くははっ!当然である。主に力無くば取って代わる。それこそが下克上の妙味であろう?」

「ほざきおる」

「しかし、日の本の未来に眼を転じてみれば、この危機を乗り越えられる英雄は、日の本広しといえどごく僅か
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ