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ルドガーinD×D
第二十五話:互いの証の為に
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グレイフィアさんのアナウンスがゲームの開始を告げる、俺とギャスパーは一階のショッピングモールを進む

「ギャスパー、監視カメラを壊すのが今回の俺たちの仕事だ」
「はい、でもどうして壊すんですか?」
「監視カメラは管理棟を手に入れれば相手の動きを監視できるけど逆に取られたらこっちが不利になるからな、特に今回は相手の陣地に限りなく近い所にあるから、いっそのこと壊してしまおうって作戦だな」
「わかりましたですううう」

それに“あれ”を設置するのに相手に気づかれないためってのもあるけどな

「しかし、結構な数があるな、少し時間がかかりそうだ」
「僕がコウモリに変化して一気に壊しますうううううっ!!!」

そう言ってたくさんのコウモリに分裂するギャスパー、確かにこれだと早く終わりそうだ
……というか俺の分がなくなりそうだ




そのままギャスパーと一緒にカメラを破壊しながら進んでいると食品売り場に到着した

『こちら祐斗、ルドガー君状況はどうだい?』

祐斗からの連絡か……何かあったのか?

「順調に監視カメラは壊せてる、そっちは?」
『こっちも何事もなく進めてるけどそろそろ来ると思うよ』
「そうだな――て、言ってるそばからか、一端切るぞ」
『ああ、頑張って』

さてあれは兵士の匙と……僧侶の花戒桃だったか
しかし、困ったな広場に“あれ”を設置したいのに敵がいたんじゃばれるからなあ…よし

「ギャスパー、耳を貸してくれ」
「はい!!」
「―――――――」
「っ!?大丈夫なんですか?」
「心配するな……それよりも“あれ”頼むぞ」
「……はい!!」

後は相手がこっちの誘いに乗ってくれるかだな…まあ無理やりにでも乗らすけどな

「ルドガーにギャスパー君か……イッセーはいないのか?」
「敵に情報を渡すとでも?」
「まあいいさ……あいつとは必ず戦うんだから」
「匙!!目の前の敵に集中しなさいよ!!!」
「心配すんな……アイツと戦うまで俺は負けねえから!!!」

あの目!!……簡単に勝たせてくれそうもないな

「行くぞ!!ギャスパー!!!」
「はいですうううっ!!!」

俺の掛け声とともに大量のコウモリに変化するギャスパー、そしてそのまま匙たちの方に向かっていき――

「「なっ!?」」

――そのまま通り抜けた

「すぐに戻ってきますうううっ!!!」
「どういうこと?」
「悪いな、あくまで俺達二人の任務は俺たちにとって戦いやすい戦場を整えることだ」
「そのための監視カメラ破壊か……」

まあ、もう一つ理由があるんだけどな、それはお楽しみってやつだな

「それにしても一人で囮になるなんていい度胸してるな」
「負けられないんだ、それぐらいするさ
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