第二十五話:互いの証の為に
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隙を突き一気に決めにかかる、これで――
「いいいいやあああああああっ!!!!??」
『リアス・グレモリー様の僧侶一名リタイヤ』
「ギャスパー!!?」
ギャスパーの悲鳴に思わず手を止めてしまう、その一瞬が命取りになった
「隙あり!!!」
「っ!!?しまった……っ!?」
匙のラインが俺の腕に絡みつく、慌てて切り離そうとするが剣は空しく空を斬るだけだ
「このラインは聖剣でもないと斬れねえぜ!!!…お前の力、貰うぜ!!!」
「くぅ!!?」
力が…抜けていく…!!何とかしようと匙を蹴り飛ばすが根性でラインをつけたままになっている
「ぐっ!!俺にはお前らみたいに力はない、だけどな、お前から奪った力と自分の命を使えばお前らを超えれる!!!」
「お前はそこまで………」
「俺は今回の戦いに―会長のために命かけてんだ!!!お前に命がかけられるか!!?」
大切なもののために命をかけるか……何も間違ってない、でも――
「かけるのは自分の命だけか?」
「なんだと?」
――それだけの犠牲で守れるほど大切なものは軽くない
「ただ一人を守るために他人の大切なものを壊せるか?」
「何を…言ってるんだ?」
「自分の大切なものを全て壊せるか?」
「お前…いったい…」
「少女の為に世界を壊す覚悟はあるか?」
俺にはある!!!
「その姿!!?」
フル骸殻に変身し巻き付いていたラインを全て引きちぎり大きく飛び上がり槍を振り上げる
「俺は自分を!!世界を!!全てを、ただ一人の為に壊せる!!!お前にそれだけの覚悟があるか!!?」
覚悟を、証を示せ!!匙元士郎!!!
振り上げた槍を匙の胸めがけて投げつける、その瞬間――右腕に激痛が走った
「があっ!!?くそっ!!!」
「匙!!?大丈夫?」
「大丈夫だ花戒、腕がやられただけだ」
「腕がやられただけって!?とにかくフェニックスの涙使って!!!」
「でも……」
「まだあなたにはやることがあるでしょ!?」
「っ!?…そうだったな」
しまったな……まさかこのタイミングで限界になるなんてな……もう少しもったら匙は倒せたのに……バランスブレイク、もう少し長く使える様にしないとな
「ギャスパーがどうなったか聞いてもいいか?」
「ええ、これ何だか分かる?」
「ニンニク?まさか!!?」
「ええ、ニンニクを大量に投げつけたら案の定リタイヤしてくれたわ」
「……帰ったらニンニク料理のフルコースだな」
「ごめんなさい、ギャスパー君……」
名づけて『ニンニク克服大作戦』の決行だな、うん、何だかギャスパーの悲鳴が聞こえる気がするけど気にしなくていいだろう
『ルドガー?ギャスパーがリタイヤしたみたいだけど、どうなってるの
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