生徒会長
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「水無月 蒼太さん?」
聞き覚えが有る声が俺の眠りを妨げる。
眠いが名前を呼ばれて呼ばれれば返事しない訳にもいかないな。
「はい?」
机に伏せ良い感じに眠っていたが俺は無理矢理に身体を起こす。
「睡眠中にすいません」
ペコリとお辞儀された。
確か東京武偵校生徒会長の名前は?
「星伽さん?」
なんとか名前を思い出した。
クラスが同じなのに名前を覚えていなのは失礼だが良く覚えてた俺!
「名前、覚えててくれたんですね。
私、地味だから存在すら覚えてていないかと思ってました」
安心した表情が輝かしい。
自分で地味とか言ってるけど見てるからしたら結構輝かしいぞ。
む、胸も相当デカイしな注目の的だろ!
「流石に転校してから4週間位経ちましたからね。
クラスの方々の名前は大体、覚えましたよ」
俺は久々に敬語で話す。
理由は目の前の女の子 星伽白雪と会話するのが初めてだからだ。
俺は大抵、初対面の人間とは敬語で話す癖を付けている。
無駄な会話を避ける為に覚えた知恵だが結構約に立つ。
「学園生活には慣れましたか?」
生徒会長だから言える言葉だな。
生徒の代表的存在 生徒会長は生徒が生徒を推薦しえ成れるが星伽 白雪は生徒会長に相応しい人間と俺は思った。
真面目で生徒思いで優しい男の心を射抜く女性だ。
「お気遣い有難う御座います」
この人とは敬語で話す方が会話の段階が進みやすそうだ。
親切で優しい女性には敬語で話すのがホームズの教えでも有る。
「過ごしやすい環境で直ぐに慣れました」
色んな問題児が在学していて飽きないとは言えないが過ごしやすいなら言える。
実際、岡山武偵校より快適で自由だ。
岡山武偵の信条は悩まない程度に悩もう(笑)だからな。
「安心しました。
新しい環境で大変かも知れませんが困った事が有れば相談して下さいね」
そう言って星伽は去って行く。
実に良い人だな良心的にも人柄的にも俺が知る限りの女性の中では最高ランクだ。
ま、俺の知ってる女性陣方は幼女やら無口やら二重人格やらで普通じゃないからな。
俺は実は普通の女の子が恋しいかも知れない。
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