オーバーロード編
第5話 全ては友のために
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こからは第二ラウンドだ」
『ラウ?』
戒斗がゲネシスドライバーを装着し、レモンのエナジーロックシードをバックルにセットした。
「変身」
《 レモンエナジーアームズ ファイト・パワー ファイト・パワー ファイ・ファイ・ファイ・ファイ ファ・ファ・ファ・ファ・ファイト 》
赤いライドウェアの上からレモンの鎧とマントが装甲される。
一度だけ見たレモンのアーマードライダーは素体が青だったから、装着者によってその辺は変化するのかもしれない。
バロンは手にした弓を即座に引き、ソニックアローを放った。紅いオーバーロードの足場が粉微塵に崩れたが、紅いオーバーロードはすでにその場から飛び降りていた。
レモン色の鏑矢によって、彼らの戦いは始まった。
杖剣がバロンを斬っても、バロンはすぐに立ち上がる。ダメージはほとんど受けていない。逆に弓で紅い甲殻を斬りつける余裕さえ見せる。
なりゆきを見守っていた巴は溜息をついた。
(このまま任せておけば楽でしょうけれど、漁夫の利じゃ意味がないのよね)
巴は量産型ドライバーを装着し、アーモンドの錠前を開錠し、バックルにセットした。
「変身」
《 ソイヤッ アーモンドアームズ ロード・オブ・白鹿毛 》
アーモンドの鎧をまとって薄桜色の女武者となった白鹿毛は、薙刀を構えて姿勢を低くした。
『アーマードライダー白鹿毛、参ります』
白鹿毛が紅いオーバーロードに踏み込み、薙刀を横薙ぎにした。
『邪魔をするな! 貴様程度では話にならん』
『奴に用があるのはわたしも同じです。ご容赦を』
『ちっ』
ゲネシスバロンはレモン色のソニックアローを放った。紅いオーバーロードが光矢を弾く隙に、白鹿毛が薙刀で直接斬りつける。互いに望まないにせよ、コンビネーションが出来上がっていた。
『シャデェゴシュフォ! デョブリョ シャンジャシェション!』
紅いオーバーロードは杖剣を縦に構えると、青い火球を放ち始めた。
白鹿毛は薙刀で火球の軌道をずらして避けた。バロンは真っ向からソニックアローを撃って打ち消した。
『シャンフウ!』
『え!?』
紅いオーバーロードが霧と化した。白鹿毛にとっては初めて見る技だ。
『狼狽えるなっ。攻撃する時には実体化する』
どちらともなく白鹿毛とバロンは背中合わせになった。紅い霧が遺跡内のあちこちを移動している。
いつ攻撃されるか分からないプレッシャー。
(でも、耐えられる。碧沙のことを思えば、どんな怖さだって。そうやって耀子さんにだって勝ったじゃない、わたし)
紅いオーバーロードがついに姿を現した。白鹿毛のいるほうの頭上から、紅い杖剣が振り下ろされる
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