第二話 エックスSIDE1
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一方ルインは夜のハイウェイを見て一人ごちる。
ルイン「またここに来ることになるなんてね。一体何があったのかな?」
大きな道路のいたる所にはメカニロイドが配備され、破壊活動を行っていた。
このハイウェイは自分達の戦いの原点。
最初のシグマの反乱。
そう、全てはこの場所から始まった。
ルインは勢いよく跳躍する。
エックスは夢を見ていた。
レプリロイドはスリープモードに入ると過去の記憶が掘り起こされたり入り交じったりしたものを見ることがある。
だから殆ど人間のものと変わらない。
シグマ『エックス、ルイン』
隊長だった頃のシグマが自分と新人時代のルインを呼び、街を見るように促す。
シグマ『これが、我々が守るべきものだ』
自分とルインに市街を見せてくれた。
人々の笑顔に溢れる、平和な街並み。
シグマ『これが、我々が守るべき街、人々、笑顔、命、心だ。』
エックス『はい、シグマ隊長』
ルイン『はい!!』
シグマ『私もただ1体のレプリロイドに過ぎぬ。いつかイレギュラーに敗れる日が来るかも知れん。だが、意志を継ぐ者がいれば、我々イレギュラーハンターは滅びぬ。エックス、ルイン。よく見ておくのだ…これが我々が守る物なのだということを……』
そう言っていた当の本人が、それまで一員として務めてきたイレギュラーハンターに反乱し、その日まで守ってきた街の平和を、破壊と殺戮で塗り潰そうとした。
自身の言葉にまで背いて。
自分のバスターに貫かれ倒れるまで、暴れ、企み、破壊して、イレギュラー・シグマは世の災厄となり続けた。
気がつけば医務室のメンテナンスベッドにいた。
スリープモード前に見た風景が迫る。
確かに現実の世界だった。
「もう起きてしまったのですか?」
エックス「…ああ。懐かしい夢を見ていた……俺が寝ている間に何があった?」
「ルインが帰還しましたよ。今、総監に報告に行っています。何でもアクセルという少年を連れてきたとか」
エックス「アクセル?」
聞き返そうとした時、ルインから通信が入る。
ルイン『起きてるエックス?入っていいかな?』
「噂をすればですね」
エックス「待っててくれ。今開ける」
部屋のロックを解除すると、ルインを迎えようとした時。
エックスは目を丸くしてしばし立ち尽くした。
1人はルイン。
もう1人は見知らぬ少年。
恐らく
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