第二章
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達に対して先生はごく当然といった顔であった。
「駄目かい?先生が一緒でも」
「いえ、それって」
「ねえ。平生先生なんて」
顔を見合わせて平生について話すのだった。
「絶対自分は走らないですし」
「懲罰だって皆を正座させても自分はしませんよ」
「それは間違ってるんだよ」
生徒達の話を聞いてまた平生への嫌悪感を覚える先生だった。
「皆にさせる時は先生もするんだ」
「そうなんですか」
「そうだよ。そういうものだよ」
厳しい口調ではっきりと答える先生だった。
「絶対にね。だから皆で走ろう」
「わかりました」
「まずは走るんだ」
走るのに熱心な先生だった。
「それから素振りだ。いいね」
「わかりました」
「それじゃあ」
生徒達は阿部先生の言葉に従って練習をはじめた。当然平生のところには一人も行っていない。平生はその日はたまたま自分の担任の生徒を指導と称して暴行していた。だから彼がこのことを知ったのは次の日のことだった。部活に誰も来ておらず激怒していた。
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