第一章
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の七不思議とかと同じでな」
「まあ大体はそうだね」
靖は彼の言葉に頷く。言われてみれば似ている。怪談にしろ噂話にしろ大体において根元は同じなのである。だから彼も頷いたのである。
そのうえで話を聞いている。話す彼は靖の顔には気付いてはいなかった。
「やってみようっていう奴もいるかもな」
「そうだろうね」
その言葉に頷く。頷いてからまた言う。
「こういう話は」
「御前はどうなんだよ」
彼は今度は靖に話を聞いてきた。特に目の表情を変えるわけではなくただ靖の話を聞いているだけであった。やはり彼の考えは読んではいなかった。
「やってみようとは思わないのか?」
「いや、別に」
本心を隠して言う。しれっとした芝居であった。
「相手もいないし」
「そうだよな、まあやってみる状況ならばやってみたらいいさ」
「わかったよ、そういう状況ならね」
「ああ」
そんなやり取りを教室でした。その時はそのままで終わった。しかし話はまだ続くのであった。
学校が終わってからそこに行ってみる。見れば静かな場所でそんな話があるとはあまり思えないような、そうした場所である。靖はそこを見て思った。
「やってみようかな」
教室ではああは言ったが実は思うところがあるのだ。それをしてみようと思った。それで実際に仕掛けるのであった。
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