旧校舎のディアボロス
イッセー死す
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状態でも結構感知できるようになったんだな。
…と、その時!
「まだ…攻撃は終わっていませんよ?」
ヒュンッ!
立ち上がれないレイナーレに向けて、ドーナシークは光の槍を投げた!
「クソッ!間にあわ――」
ダッ――。
その瞬間に、俺の手元からイッセーがレイナーレに向けて走り出していた!
ザシュッ!
俺と黒歌、レイナーレは目の前で起きている光景を認識できなかった。
「……ハハ。兄さんが助けてくれたのに、結局死ぬんだな…俺……でも、大事な夕麻ちゃんを守れて本当に……」
バサッ!
その倒れる音と共に、俺たちの意識が引き戻された。
「「――っ!!イッセー」」
俺と黒歌は急いでイッセーのもとに駆け寄る。
「う、嘘……一誠くん?一誠くん!!」
レイナーレもどうしたらいいか判らず、イッセーを仰向けにして光の槍を抜く。
「しっかりしろ!イッセー!」
「しっかりするのよ!」
俺は急いで手当に移る。
「間にあえよっ!創造再生!!」
ブゥゥゥゥン!!
ポッカリ空いたイッセーの腹に術をかけ、細胞組織を再生させる。
「「レイナーレさまっ!」」
空中から二人の女性の声が聞こえる。呼んでいる名前からして、堕天使だろう。
その堕天使がレイナーレの横に着地した。
「レイナーレさま、ご無事ですか?」
「えぇ、私は無事よ。でも……」
「この子は……」
二人の堕天使が治療中のイッセーを見る。
「そうなの…でも、私はその計画を破棄したわ。いまは……」
レイナーレがドーナシークを見上げると、二人の堕天使もドーナシークを見上げた。
「「っ!!ドーナシーク!!」」
「そうです。私がレイナーレを殺そうとしました…しかし、そこの目 標だった少年が楯となり、身代りとなりました」
それを聞いた二人は、またイッセーを見る。
ものすごい心境だろうな。殺そうとした少年に守られたなんて…皮肉としか言えないな。
ブゥゥゥゥゥゥゥン!!!
「クソッ!なぜ塞がらないんだ!!」
治癒を始めて二分が経過していた。しかし、イッセーの腹部の傷は一向に塞がらない。
「お兄ちゃん!イッセーくん!黒歌さん!無事!?」
「遅くなってすみませ――」
花楓と白音も駆けつけてきた。白音が気を感じ取ったんだろう。
「……っ!!イッセー兄さま!しっかりしてください!誰がこんなことを……!!」
「私だよ。愚かな人間だ…そこにいる堕天使を守ろうと身代りになるとは」
その言葉に――白音がキレた!
「――っ!!よくも!よくもイッセー兄さまを!!」
「やめろ、白音!あんな奴の挑発
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