ビートライダーズ編
第1話 路上のビートライダーズ
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巴と呼ばれた少女は、戒斗の正面に立ち、ロックシードを開錠した。少女らの側からも小インベスが召喚された。
戒斗と巴は同時にロックシードを施錠した。
《 バトル・スタート 》
光の粒子のリングの中で行われるバトルは、第三者からしても決して快いものにはならなかった。
まず1対2で少女ら側が数で劣る。次に、百戦錬磨のチームバロンのリーダーと、ロックシードなど今日手にしたばかりの少女では、小インベスの操作が雲泥の差だった。
結果として、巴側が戒斗側に一方的に嬲られる形になっていた。
もうやめてやってくれ。少女側を応援していた人々が思い始めた頃。ついにバロン側の小インベスが少女側の小インベスを蹴散らした。
《 YOU WIN 》
光のリングが消えた。同時に巴の手からロックシードが飛び、戒斗がそれをキャッチした。
「――何を差し出せばよろしい? わたしたちはステージを持っていない。ロックシードもそれ一つきりよ」
「この街で二度と踊るな」
ざわっ。観客も、バロン側のチームメンバーさえも声を上げた。
「おい、戒斗。さすがにそれはマズイんじゃ」
「弱い奴に居場所なんてない。モグリがツルんでビートライダーズを名乗るくらいなら、ここで叩き潰したほうがマシだ。目障りなんだよ、お前ら」
少女らは最初のように身を寄せ合った。
やがて「はい」も「分かった」も言わず、少女らは道端の荷物を持ってその場を去った。
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