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一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第9話?予想外の事態
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の予想外の事態に立ち向かうしかないのか……?
?こうなってくると、もう一昨日たてていた作戦は意味がない。僕はコウの方を向き、口を開いた。

「コウ。お前、コボルド王の使うカタナスキル……対応策知ってるか?」
「……いや、知ってはいるが対応はできん。βテストの時、第十層でカタナを使うモンスターと何度も出くわしたが、俺は出会ったら確実に……」

?死んだ、とコウは無表情だが細い目に何らかの感情をにじませながらそう口にした。
?こんな会話をしている間にも時間はどんどん進んでいく。くそっ!?なにか良い手はないのか!?
?そんな焦っている僕の目に写ったのは、ライトエフェクトを纏った武器を手にするコボルド王の餌食になろうとしている青い騎士――ディアベルの姿だった。

「逃げっ――――」

?僕が叫ぼうとするも、その言葉が終わる前にコボルド王のソードスキルがディアベルを襲った。
?右下からの斬り上げによって騎士が高く上に飛ばされる。そして、そこからの三連撃の追撃。しかも運の悪いことにそのすべてがクリティカルヒットだった。

「………………っ!」

?声にならない悲鳴をあげながら、僕は今までにないほど目を見開く。
?だが、驚くべきことはまだ他にもあった。
?作戦では、コボルド王のHPゲージが最後の一本になるともう手下のセンチネルは出てこなかったはずだが、また出現し始めたのだ。

「……湧出(ポップ)回数も増えているようだな」
「まだ出てくんのかよ……」
「いや、うんざりされても……やるしかないでしょ」
「そうね、……ってあれ!?」

?今まで聞いたことないような声量を出しながら、カグヤが指を指した。
?その声の赴くままに指された方向を見てみると、センチネルが湧出する場所から出現していた。……なんだ、普通じゃん。
?なんて思ってると、

「あれっ?」

?何かが違うような気がした。
?さっきまで何度も戦闘を繰り返し、倒してきたセンチネルとは何かが違う。そう疑問に思い、さらにそれを見ることでとその『何か』が何なのか理解した。
?今までのセンチネルとは色々と違う。サイズならば僕の知るセンチネルのよりも一回りぐらい大きいし、持っている武器も違う――ハルバードから大剣に変化していた。そして、鎧の色も通常の鋼のような色から鉄鉱石のように黒さを帯びている。

「あいつは……どうする?」

?誰に聞いたわけでもなく、そんな言葉を漏らす。誰がどう見ても、あれは明らかに通常のセンチネルよりも強い。多分、今までのように簡単には倒さないだろう。
?僕と同じものを見ながらコウは静かに言った。

「……一番安全なのは他の人に知らせて、ある程度の人数で協力して倒す、だな」
「でも、さすがにボスほっといてみんなでアイツ倒
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