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一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第9話?予想外の事態
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はそれぞれの武器の特徴に合わせたパーティーのところに混ぜてもらおうと考えていた。
?しかし、どこのパーティーも人数が揃っていたので結果的に僕(曲刀)、カイ(両手槍)、コウ(片手剣)、カグヤ(片手剣)という特徴のバラバラなパーティーが出来上がってしまった。だから、一番(らく)……といえば聞こえは悪いかもしれないが、どの武器を持っていても対応することができる『ボスの手下の相手』を任された。
?
「マジでつまんねーよなあ、ボスを見てるだけで戦わせてもらえねーなんて」
「いつまで言ってるんだよ、お前は」

?まだ愚痴っているカイに対して僕は注意を入れる。今日会ったときからずっと言ってるぞ。

「だってさぁ、せっかくのボス戦だぜ??なのに雑魚(ざこ)と戦うとかマジありえねーだろ」
「まあまあ、ボス戦に加わらせてもらうだけいいじゃない」

?そう言ってカグヤが優しくなだめた。
?相変わらずフードを被っていて全く素顔が見えなくなっているが、微かに見える口元から笑っているのがわかる。ずいぶんと僕たちに心を開いてきているようで、単純にすごく嬉しく思える。

「……そうだぞ。それにお前、作戦とか関係なしにボスに突っ込んで死ぬパターンだろ」

?コウの言葉に僕とカグヤは「あ〜……」と思わず声を出してしまう。すごく想像できるなそれ。

「二人ともなんだよその反応!?さすがに俺だってそんな自殺行為やらねぇよ!?」
「「……へぇ〜………」」
「信用ねーな!?」
「……三人とも、そろそろだぞ」

?コウのその言葉に騒いでいた僕含む三人が一気に静かになる。
?言い忘れていたが、今僕たちはボス部屋のある第一層迷宮区最上階をレイドパーティーの最後尾の一つ前を歩いている。
?後ろをみてみると、僕と同じぐらいの身長で黒髪の片手剣使いとカグヤと同じようにケープを被った細剣(レイピア)使い――後に僕は彼らと友達と呼べる関係になるのだが、このときはまだ彼らに関心がなかった――が前にいる僕たちと一定の距離を保って歩いている。聞くところによると、今回のレイドで一番少ないパーティーらしい。彼らの役割は僕らと一緒でボスの取り巻きの相手。
?今度は前を見てみると、ちょうど最前列がボス部屋と(おぼ)しき大きな扉の前に到着していた。
?それを確認した瞬間、さっきまでのふざけたものから真剣なものに雰囲気が一気に変わった。それは僕たち三人だけではなく、レイド全体もだった。
先頭にいるディアベルが剣を掲げてレイド全体に向かって話しているのが背伸びをすると少しだけ見えた。
?僕はそれを確認しただけで、無意識に武器を持った左手に力が入ったのが自分でも分かった。

「いよいよ、だな」
「あぁ、緊張して動けないとかやめろよ??ユウ」
「さすがにそ
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