十三話:狂った神父と聖女
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Sideoutバジル
「ここなら安全だ、俺の家だ。」
というか俺の後ろにいさえすれば安全なんだがな。
「お、お邪魔します。」
「…ただいま。」
「お帰りなさいませ、坊ちゃま、お嬢様。あら、お客様ですか?」
「しばらく家に置いておくことにした、アーシアだ。」
「アーシア・アルジェントです。よ、よろしくお願いします。」
「ご丁寧にどうも、メイドのミランダと申します。どうぞお見知りおきを。」
「は、はい!!」
「それでは、私はアーシア様の寝具を用意してきますね。」
「ああ。」
「アーシア、適当にくつろいでろ。」
「あ、ありがとうございます。」
それだけ聞いて俺はソファーに座り込む。
今日はカッ消せなかったが堕天使は必ずカッ消しておかないとな。あいつらの狙いは十中八九アーシアの神器だ。何に使うかは知らないがあいつらの思惑通りに進めさせる気など毛頭ない。
だが、リアス・グレモリーの言う通り派手に動き過ぎれば最悪戦争だ。俺は別にそれでも構わないんだがよくよく考えてみるとそんなことをしてしまえば地域住民に被害が及ぶ可能性があった……うかつだった。今度からはしっかりと地域住民への保護対策をしてから戦争をふっかけないとな。
(結局戦争はふっかけるのだな。)
(俺に従わない奴はカッ消すだけだからな。)
(相棒はまさに『暴君』だな、今まで長らく人間を見てきたが相棒ほど身勝手で強い人間は見たことが無い。)
(当たり前だ。カス共と一緒にするんじゃねえ。)
二人仲良く麦チョコを食べているクロームとアーシアを眺めながらドライグと話す。
正直癒される……。
そう言えば、あの発信機付き指輪そろそろはずさせても大丈夫だな。正式に晴れのボンゴレリングを渡そう。
「アーシア。」
「はい、なんですか?」
「受け取れ。」
アーシアに指輪を投げ渡す。
「ひゃっ!!……また指輪ですか?」
「お前が今着けてるのは発信機付き偽物だ。そっちが本当に渡したかった方だ。」
「そうなんですか?あの……最初にもらった方も持っていていいですか?」
「構わねえが……なぜだ?」
「イッセーさんが初めて私にくれたものなので…その…持っていたいんです。」
「…………貸せ。」
「え?」
「発信機だけ取ってやる。」
「あ、はい。」
まあ、大した手間じゃないし構わないよな?
べ、別にそこまで喜んでくれていたのが嬉しかったからじゃないぞ?本当だ!!!
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