十三話:狂った神父と聖女
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神よ!!!」
うっ!!地味に祈りが効きます……でも本当にこの後どうしましょうか?
そんなことを考えていると直ぐ近くに魔法陣が現れた。あれは、親方様?
「やあ、バジル君、助けに来たよ……って、もう大丈夫みたいだね。」
「流石は私の眷属ね―――て、何かしら壁に空いたあの人型の穴は?」
「あはは……拙者ではなくアーシア殿が空けたものです。」
「あの子……シスターね。」
「あうう…。」
「親方様、アーシア殿は決して悪い方ではありません。悪魔である拙者を庇ってくださったのですから。」
「い、いえ、私はただ人が傷つくのが嫌だったんです。」
「そう…悪魔がシスターにこんなことを言うのも可笑しいかもしれないけど私の眷属を助けてくれて感謝するわ。」
「いえ、私がしたかっただけですので―――」
ドガーンッ!!!
突如起きた爆発音と共に崩れ落ちる壁……はあ…あの人は玄関から入ってこようとは考えなかったのでしょうか?
「何!?敵!!?」
「なんだ?もう終わってやがったのか?久しぶりに運動をしようと思ってたんだがな―――って、汚ねえ死体だ。」
「い、一誠!!?」
「イッセーさん?」
「……クロームちゃん。」
「あ…小猫ちゃん。」
死体を蹴り飛ばしながら現れたのはクローム殿を後ろに従えた一誠殿。そう言えばアーシア殿とも知り合いなのでしょうか?
「い、イッセーさん、どうしてここに?」
「あ?その指輪を着けてりゃ、どこにいようが繋がってられるつったろ?そいつには発信機がついてるからな。」
「お兄ちゃん……それストーカー…。」
クローム殿がぼそりと呟いた言葉に内心頷く、間違っても口には出しません。
拙者まだ生きていたいので。
「ストカーじゃねえよ、アーシアの身の安全のためだ……今回はカラス共が絡んでやがるからな。」
「堕天使が?」
「っ!!部長、この近くに堕天使らしき気配が近づいていますわ。」
「あなたの言うとおりね……堕天使の狙いは分かってるの?」
「大方予想は出来てるが……今はその暇はねえだろ?」
「そうね……みんな、いったん帰るわよ。」
「アーシア殿はどうするのですか?」
「なんのために俺が来たと思ってんだ?……ドカス共をカッ消すためだ。」
「ダメよ!!!あなたが教会と関係がある以上戦争になりかねないわ!!!!!」
「カスが俺に指図すんじゃねえ!!!カッ消すぞ!!!!!」
そう言うと同時に拙者達に殺気を飛ばしてくる一誠殿……心臓が止まるかと思いました。
「俺は誰の指図も受けねえ!!!俺はてめえの生きたいように生きて、てめえのなりたい自分になるだけだ!!!分かったか!!!!!」
「っ!!?やっぱり……あなたが……!!」
朱乃殿が何かに気づいたようにしていま
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