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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
羨望 -エンヴィ-part1/ウエストウッド村にて
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しき出し決めた。必然的に彼女の豊満な胸に顔をうずめることになったから、ルイズはかなり動揺してしまった。
「な、何するのy…!!」
「何か辛いことがあったんだよね?悲しいことがあったんだよね。私には何が起こったかはわからないけど、子供たちにしてあげてるみたいに、こうしてあげることしかできないけど…」
テファは、彼女なりに辛い目にあったルイズを慰めようとしていたのだ。彼女の言葉を聞いて、ルイズはハッとなって目を見開いた。
彼女のなにもかもを包み込みそうな優しい抱擁に、ルイズはいつしか気恥ずかしさが消えていた。この暖かさは、とても懐かしかった。思えばワルドだけじゃなかった。親に叱られた時はこうして幼いころの自分を抱きしめ、慰めてくれたのは。
(この暖かさ、ちい姉様と似てる……確かに、この子から話を聞こうともしなかった。森で倒れていた私たちを助けてくれたのに怒鳴ったりして……)
「その…悪かったわ。さっきは酷いこと言って…でも…」
自然と、自分でも不思議なくらいルイズは素直に自分の非を認め、テファから一度離れてから彼女に謝った。しかし、ブリミル教徒でもある自分がこんな謝罪を向けていいか躊躇いがあった。
「あら、やけに素直じゃない」
「う、うるさいわね!」
茶化してきたキュルケに、ルイズは頬を染めて怒鳴った。
ブリミル教徒であるルイズの心中をを察したテファは首を横に振って気にしな
いでほしいと言った。
「私、ハーフだけどエルフの血を引いてるから、ルイズさんが敵意を向けてきたのも仕方ないわ」
「ハーフ?」
「そう言えば、ティファニア…だったわね。あなたはどうしてこの森で暮らしてるの?エルフって、東の砂漠で暮らしてるって聞いたことはったけど…」
フーケの時と同様、好奇心を沸かせたキュルケはテファがエルフでありながらこの村で暮らしている理由を聞こうとしたが、マチルダは口を挟んできた。
「それは…」
「おやおや、ツェルプストーの御嬢さん、ヴァリエールさんから聞いたんじゃなかったのかい?人の過去を詮索するなんてはしたないって」
以前、魔法学院で自分が仕掛けたあの事件の際、過去を詮索されたマチルダとしては、テファの過去にまで軽い興味本位で尋ねてくるキュルケの発言はあまり許せるものではなかった。
「あらら、土くれのおばさんは変なところばかり記憶力がいいです事」
「小娘…あたしはまだ23だよ!」
フーケ事件での意趣返しのつもりか、キュルケはマチルダに嫌味を吹っ掛け、逆にテファへのいらない詮索をしてくるキュルケへの不満と自分が年増扱いされて怒るマチルダ。
実際テファの過去は、マチルダの記憶する限りではあまり他者に口外しまくっていいものとは言い難い。必然的に彼女の『トラウマ』に触れることにもなるからだ。しかし、テファはマチルダにこういってきた
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