第二章 地球編 アジア ロシア
第7話 寒い国といえばロシアだけど冬のアメリカもかなり寒い
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水槽(?)の中に入れられた。
緑色の水が入った円柱状の水槽の中にパンツ一丁のアスラが浮かんでいる。
「こんなことしてアスラは溺れないの?」
マリーはアーロンに誰もが訊きたい質問をした。
アーロンはすぐに答えた。
「大丈夫ですよ、マリーさん。あの液体はアスラくんの
肺の中で液体によるガス交換を行えるようにするものですから」
年下に対しても敬語は忘れない。アーロンは話を続けた。
「更に、あの液体内には沢山のナノマシンが漂っているんです」
マリーとホークアイの頭上に?が浮かんでいるのを見た彼は
すぐに説明を加えた。
「ナノマシンというのはですね、分かりやすくいうと
ものすごく小さい医療マシンのことです。」
2人の表情の変わりようから、おそらく理解したのだろう。
アーロンは治療過程の説明を始めた。
「ナノマシンはアスラくんの体表から血管の中に入り込み 治療を開始します。
体内を外側からではなく、内側から治療をするのです。
アスラくんの場合は骨折部分の砕けた骨を分解し、それを再利用して
骨の生成を促します。 砕けた骨の欠片がどこかを傷つけていたら
その部分を初期細胞※で修復していきます」
「へ〜〜〜〜〜〜‥‥‥‥‥」
5人はもうこれ以外の言葉が思いつかなかった。
爪の先の上で4列横隊に集合して集団行動ができる程の大きさなんて聞いたら
もう何も言えなくなった。
「つまり、そのすごぉ〜〜〜く小っちゃいマシンがアスラを治してくれるんだね!」
このくらいが一番わかりやすいだろう。
「レントゲンの結果、この程度の骨折なら2時間もあれば回復するでしょう。
常人なら丸一日かかるところですが"鎧人"の高い再生能力が
治療と相まっているので回復が早いですね。」
「よかったね、アスラ」
マリーは水槽の中のアスラに向かってほほ笑んだ。
「俺のこと忘れてるだろ‥‥‥」
医療室のドアの隙間から隊長の顔が覗いていた。
「あっ‥‥‥すっかり忘れてました‥‥‥」
「やっぱりな‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
隊長はゆっくりと医療室に入って来た。
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