孤独の理子
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子に変わらない筈なのに。
「お前は孤独、、、なのか?」
「孤独?
私が、、、、、、孤独?」
理子風に言うならビンゴかな。
明らかに動揺している。
「私は孤独じゃない!
友達も先生も私を見てくれる!」
「見てくれる?
だからお前は派手な制服なのか?」
「私は孤独じゃない!!!」
スカートの中から拳銃を取り出し構える。
「公衆の面前で拳銃を構えるな」
「五月蝿い五月蝿い五月蝿い!」
完璧に動揺している。
彼女は理子は孤独なのだろう。
だから制服も派手に改造して目立ち口調を変えた。
「アタシは私は!!」
理子が複数の人格も持ち主の理由も今の理子の言葉で解った。
理子は孤独を紛らわす為に新たな人格を自分の中で創り孤独を跳ね除けてるんだ。
「君は孤独が怖いんだ」
「黙れ!!!」
拳銃のトリガーを弾き弾丸が発射された。
武偵は拳銃の所持を認められているが勝手に拳銃を使って良い訳じゃない。
ある程度の理由が必要だ。
警察の協力して泥棒を確保や犯罪者の確保、ある程度の建前が必要なんだ。
今の理子に拳銃を使う資格は無い。
「遅い」
弾丸を避け俺は拳銃を構える。
「水無月 蒼太が皇偵として命ずる!
理子、俺と友達になれ!!」
武偵憲章裏一条 皇偵の命令は絶対遵守
「お前が孤独なら俺がお前の孤独をぶち壊す!
拒否権は認めない!!」
理子は驚いていた。
俺自身も相当、驚いている。
自然と口から放った言葉だが理子の心にも届いたか?
「友達?」
構えられた拳銃は徐々に下がる。
「ああ、君が望むならだけどね」
皇偵の威厳が感じられない普通の男子高校生の声で俺は言った。
武偵だから皇偵に逆らえない?
そんな現実が当たり前なら、その当たり前を俺が書き換える!
嫌なら嫌だと言えばいい良いなら良いよと言えばいい。
「お前は孤独じゃない」
理子が孤独?
俺は知っている。
理子がクラスでどれだけ明るいかどれだけ愛されているか。
理子は自分が孤独と勘違いしてるだけなんだ。
理子の過去に孤独を生み出した原因が存在するかも知れないが今の理子は孤独じゃない。
「お前は1人じゃない」
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