孤独の理子
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応からしてリコは俺が皇偵だと知っていた事実は確実だ。
でも、公衆の面前でひれ伏すのはマズイ!
「公衆の面前で俺にひれ伏すな!」
「解りました。
我が王」
本当に性格が変わった?
喋り方も態度も初めて会った時と全然違う。
テンション高めだった女の子が急に静かで冷静な女の子に変われるもんなのか?
「質問は聞いてやる。
俺の家で良いか?」
今の理子ならマトモな会話が出来そうだ。
だが了承や話す時にまた我が王よとか普通に公衆の面前で言われると変人と勘違いされるので家に移動する選択を選んだのだか?
「遂にあっくんの家に行ける!
ヤッリ〜〜!」
え、性格が元に戻ってる!?
猫でも被ってたのか?
「急に性格を変えるな!」
理子が自分自身で性格を選んでるのか二重人格者なのか不明だが急に性格が変わると会話するのが面倒だ。
さっきの冷静でクールな理子をお願いします!
「駄目だよあっくん〜女の子は2つの顔を持ってるの〜」
「2つの顔?」
「教えないけどね〜」
あ、駄目だ凄くイライラする。
脳の血管が切れそうだ。
「早くあっくんの家に行こ〜よ〜」
自分で言った言葉が災いを呼んだ。
裏リコなら家で会話した方が断然良いと思ったが今の理子は状態は違う。
出来れば関わりたく無い。
「あれれ〜?」
俺の血管が切れるのが先か俺の堪忍袋が破れるのが先かな?
頭の血管からギシギシと変な音が腹からは堪忍袋が大量のイライラを吸収ひ破裂寸前状態。
耐えろ耐えるんだ俺!!
「す、少しだけだからな!」
「流石、蒼太。
話が早いな」
また、性格が変わった?
「お前は話が解る奴だと信じていたぞ。
キンジ程じゃないがお前は良い奴だからな」
性格が変わった理子は会話しやすいが言葉に刺が有るな。
まぁ、テンション高めのリコに比べれば全然、問題ないが突然性格が変わると対処に困る。
「皇偵は世界の覇者に相応しい人間のDNAを受け継いだ者だけが成れる選ばれし皇偵。
お前は皇偵なのに武偵と普通に接し普通に学校で授業を受けているが何故だ?」
「何故?」
「お前は選ばれし人間だぞ?
凡人、才能に落ちぶれた人間を笑う権利が有る」
「お前は何が言いたい?」
先程から理子は才能にこだわる。
理子が自己紹介で言っていたが理子は探偵科のAランクらしい。
俺のランクには到底及ばないがAランクでも充分過ぎる才能の持ち主だ。
「私は当たり前の事を言っているんだ。
上に立つ人間が下に居る人間を見下すのは当然だと思うが?」
冷たい視線が俺の思考を一瞬止める。
明るい理子では有り得ない視線だが今の理子は冷静な理子だ。
だが、理子は理
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