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日向の兎
1部
3話
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となり、うちはのトップであるマダラが暴走した結果今の里のシステムに行き着いた……ということか。
それにしてもこれを読み限り、初代火影千手柱間とうちはマダラは本当に人間か?二人がぶつかり合う度に地図が書き換わっているぞ?」
だが、私としてはそれよりもそんな人外が戦場駆け回り、そんな中で日向は生き残ったということが重要だ。全力ではなかっただろうが、マダラや柱間の攻撃を私の先祖は耐え切ったということだろう。
……是非とも見てみたいものだな。

む?そろそろか……生地を引き伸ばし、先程のバターを一面に塗りたくる。
そして、それを巻き寿司のように丸め、包丁で切断していき、型に切ったものを詰め込みんでもう一度濡れふきんを置いて放置だ。

さて、千手柱間とうちはマダラだが……二年前、二名を残してマダラの子孫であるうちは一族が皆殺しにされたな。それについての違和感について少し考えよう。
実行犯はうちはイタチというのは分かっているが……あまりにあっさりしすぎている。確かにイタチは里でも名の通った優秀な忍だが、一晩でうちはを全滅させたというのは奇妙な話だ。
うちは一族は日向の白眼と同じように写輪眼という眼を持っている。白眼と違い、開眼するには幾つか条件があるそうだがそれについては知識がないので分からん。だが、イタチまでとはいかずともうちはには優秀な忍はいたし、写輪眼を使えるものもいた筈だ。
写輪眼は白眼が観察とするならば捕捉に特化した眼と言えるだろう。桁外れの動体視力とそれによる相手の動きの模倣、その他にも幾つか能力があるそうだ。
そんな眼を持った一族をああも容易く皆殺しにするには、他の者を圧倒する何かを持っていたとしか考えられない。……マダラも現在のうちはとかけ離れた存在としか思えない記述がある事から見て、恐らくマダラと似たような何かを手に入れたんじゃないだろうか?
もっとも、ほとんどが確たる証拠もないただの推論でしかないがな。ただ時間潰しには中々向いているだろうよ。
あとは型に詰めた生地をオーブンに放り込んで焼き上がりを待ち、クリームチーズを溶かしたソースと砕いたアーモンドを散らせばヒナタの好物であるシナモンロールの出来上がりだ。





















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