暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0748話
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「これは……」

 グラス大統領が周囲を見回して唖然と呟く。
 まぁ、それはそうだろう。つい数秒前までは美星学園でバジュラと戦っていたというのに、俺の影に沈み込み、気が付けばバトルフロンティアへと向かう近道の入り口付近にある場所へと移動していたのだから。
 グラス大統領だけではなく、周囲からの説明を求める視線――シェリルも含めて――に小さく肩を竦めて口を開く。

「そうだな、簡単に言えば転移魔法、テレポート、瞬間移動……まぁ、好きに納得してくれ。勿論正確にはそれぞれ色々と違うところもあるが、結果としては同じだしな」
「魔法……? 魔法!?」
「いや、テレポートとかなら超能力なんじゃないか?」

 そんな風に言い合っているアルトやミハエル達、そして興味深そうにこちらを見ているルカをそのままにして、携帯を取り出しオズマへと連絡を入れる。バジュラの件で有耶無耶になってはいたが、そもそもグラス大統領が狙われる可能性を示唆して密かに護衛を頼んできたのはオズマなのだ。それを考えれば、こんな事態なだけに合流した方がいい。そう思っての連絡だったのだが……

「出ないな」

 呼び出し音は鳴るのだが、オズマは一向に出ない。となると……これは、向こうでも何か起きたのか?
 大統領の暗殺未遂。そしてオズマ達が探っていた人物を考えれば……

「全員、聞け。恐らくレオン・三島が何らかの行動を起こしている可能性が高い。もしそうである場合、まず真っ先に狙われるのは……」

 チラリと視線を向けると、グラス大統領が渋い顔で口を開く。

「なるほど、三島君の狙いは私という事か」
「現在考えられる可能性として最も高いのはそれだろうな。事実、バジュラが襲撃する寸前に狙撃銃を持っている暗殺者がVIP席にいる大統領を狙っていた」
「……つまり、ここからはバジュラ相手じゃなくて人間相手の戦闘になるかもしれないって訳だ。全く、色々と面倒事が起きるね」
「ミシェル、グチグチ言ってないで仕事をしろ。そもそも私達の雇用主はフロンティア船団、つまりはグラス大統領なのだぞ。そのクライアントを守らないでどうする!」
「はいはい、クラン大尉殿には敵いませんってね」

 溜息を吐きながらサブマシンガンを持ちながら肩を竦めるミハエル。
 にしても、こんな状況だというのに……いや、こんな状況だからこそなのか、全く俺の正体に関して詮索してこないな。まぁ、この辺俺としてはありがたいんだが。

「イチャつくのはその辺にしておけ。続きに関しては、俺達がいない場所で2人きりになってから頼む」
「おいっ、俺は別に……」

 何か文句のありそうなミハエルだったが、クランに視線を向けられると言葉を途切らせる。……ん? いつもならここでいらない一言を口にしてクランから制裁を食
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