マクロスF
0748話
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った……レオンがお父様を暗殺してクーデターを起こそうとしているって分かったんだけど……」
親子が感動の再会をしている横では、オズマがこちらへと近づいて来て視線を俺へと向けて来る。
「アクセル、これは一体何があったんだ?」
「見ての通り、キノコがクーデターを企んで、それが失敗に終わっただけだ」
気を失って倒れているキノコを眺めてそう答えると、オズマがどこか呆れた様に呟く。
「キノコって、お前……」
オズマがこちらへと視線を向けているが、今はそれどころじゃないしな。とにかくフロンティア船団に攻めて来ているバジュラに対処しないと。
だが、当然キノコとその一味を放って置く訳にもいかないしな。さて、どうしたものか。
そんな風に考えていると、父親の無事を見て安堵したキャサリンがキノコとその兵隊達を縛り上げている影槍に気が付いたらしく、父親に質問していた。
「お父様、この……黒いロープのような物は一体? 軍部で開発したものですか?」
「いや、それはアクセル君の魔法で作り出されたものだ。影槍……とか言ったか」
「は? 魔法?」
「……魔法?」
キャサリンが父親と俺を見比べ、オズマもオズマでポカンと俺へと視線を向けている。
その様子に思わず苦笑を浮かべつつも頷く。
「ああ、俺の魔法だ。……ほら」
呟き、右腕を白炎として猫と犬の炎獣を作って周囲を駆け回らせる。次に俺の影から先端の尖っていない影槍を数本出してオズマ達の前へと伸ばす。
「ご覧の通り、種も仕掛けもない正真正銘の魔法だ。……まぁ、この件に関しては外で起こっている騒動が終わったらしっかり説明してやるよ。だから」
チラリ、と視線をグラス大統領へと向けると分かっていると頷く。
「うむ、ここは私に任せて君達はバジュラを何とかしてくれ。……君、悪いが人を呼んできてこの者達を牢屋にでも閉じ込めておくように。アクセル君、あの影槍とかいうのは?」
「残念だが、俺から離れてある程度時間が経てば消える。その前に収監しておくことを進めるよ」
俺の口の利き方にオズマが思わず何かを言い掛けるが、それをグラス大統領自らが止める。
「とにかく君達はバジュラの方を頼む。こちらはこちらで色々とやるべき事があるのでな。アクセル君に関しての詳しい話は、後日ということで。……それと、申し訳ないがアイランド1内に入っているバジュラをどうにかする為にランカ君に協力して貰わなければならないかもしれない。承知してくれるかな?」
「……了解しました。ランカが引き受けるようなら俺、いえ自分からは何もありません」
オズマが頷き、それを見た俺が口を開く。
「よし、じゃあ移動するぞ。出撃組はこっちに集まれ」
「何? 集まれ?」
オズ
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