マクロスF
0748話
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士。炎獣が触れた事により銃が溶け、兵士の手へと降りかかったのだ。
兵士にしてみれば、まさにドロドロに焼けた鉄に触れたような感じだったのだろう。
そして同じような悲鳴がそこかしこから聞こえて来る。
まだ無事だった兵士も当然いたが、銃を持っていればどうなるのかを反射的に悟ったのだろう。咄嗟に銃を投げ捨てて背後へと逃亡を……
「させると思うか?」
指を鳴らした次の瞬間、俺の影から伸びた数十本の影槍が次々に男達の手足に絡みつき、動きを拘束。同時に、何が起きたのか分からずに唖然としているキノコの眼前へと先端の尖った影槍を5本程突き付けて動きを止める。
「ば、馬鹿な……お前、お前は一体何者だ? 何故こんな真似が出来る? 私が手に入れた情報によれば、優れたパイロットではあってもこんな力を持っているなんて少しも……」
「さてな、とにかくグラス大統領も言っていたようにこれでクーデターごっこは終了だ。大人しく諦めろ。それとも……死ぬか?」
その言葉と共に影槍の尖った先端がツプリとキノコの頬に浅く突き刺さり、一筋の血がこぼれ落ちる。
「アクセル君、もういい。彼を捕らえた以上は問題は無い」
「……だ、そうだ。良かったな、慈悲深い大統領で。……もっとも、お前の未来はもう無い。残り人生は監獄の中で過ごすんだな」
「ふざけ……ふざけるなぁっ! 何故私がこのような場所で終わらなければならない! 皆が遊んでいた中で必死に勉強をしていたこの私が!」
「もういい、大人しく眠っていろ」
溜息を吐き、瞬動を使用。一瞬でキノコの背後へと回り込み、首筋へと手刀を叩きこんで意識を奪う。
その一撃に抵抗すら出来ずに床へと倒れ込むキノコ。
同時に、指を鳴らして虫型の炎獣を消滅させる。
「さて、取りあえずそちらの希望通りに全員捕らえた訳だが。これからどうする?」
「勿論バトルフロンティアまで行く。こちらに入っている情報によると、アイランド1の中でバジュラが姿を現したのと同時に現在通常のバジュラも攻めてきているらしいので、それに対処をしなければならん。悪いが、君達もすぐにそちらへ向かって欲しい」
ちっ、また厄介な時にやってきてくれるな。確かにスカル小隊のメンバーが全員戦闘に出られないのは不味い。おまけにピクシー小隊の隊長もここにいるしな。
だが……
「俺達が戦闘で出撃するにしても……」
「お父様!」
俺が最後まで言葉を発することなく、周囲へと響く声。
その声のした方へと振り向くと、そこには声の持ち主であるキャサリンとオズマの姿があった。何故か驚愕した表情でこちらへと視線を向けている。
「おお、キャシー。無事だったか。私はアクセル君達のおかげで全く問題が無い。キャシーも無事なようでよかった」
「良か
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