マクロスF
0748話
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らっているんだが、今日は無いな。この2人の関係性に何かあったか?
まぁ、それは後回しだ。今はとにかく……
「くれぐれも大統領の身の安全には気を付けてくれ。さて、行こうか」
「うむ、君達の戦闘力は十分に理解したからな。頼らせて貰おう」
そう告げ、俺達は通路を進んで行く。周囲はシンとした静寂に包まれており、外での出来事がまるで嘘のようだ。そんな中を走って進みながらルカが声を掛けてくる。
「ねぇ、アクセル君。あの炎獣って言ったっけ? あれって放っておいても大丈夫なの? その、それこそ街の人達に対して危害を加えたりとかは」
ルカにしても、見た目は子供でもさすがにスカル小隊のメンバーというだけはある。走りながら喋っていても、全く息が切れた様子が無いのだから。その点で言えば老人であるグラス大統領と、ランカ、ナナセの3人が少し遅れ気味であり、ペースをそっちに合わせているので若干ゆっくりになっていた。
「ああ、問題無い。転移前にも言ったが、炎獣はある程度自立的に判断出来るからな。俺が人間を襲えと言ったんならとにかく、今はバジュラを相手にして戦っていると思うぞ」
「……全く、魔法とか超能力とか、色々と不思議な事がありすぎだよ」
ルカのぼやきを聞きつつ進む。
実際俺は魔法を持っているし、念動力という超能力も持っているんだよな。その辺はまさにルカの言う通りな訳で。
そんな風に進んでいると、やがて先頭を進んでいたアルトが声を出す。
「オートウォークだ。これで少しだけど早くなるぞ」
アルトのその言葉を聞き、階段ではなく通路そのものがエスカレーターになっている道を見ながら、遅れ気味だった3名程が安堵の息を吐く。
それを見ながら俺達はオートウォークへと乗り込み、走るのではなく歩き始め……
「お客さんのお出ましだ。皆、さっきも言ったようにくれぐれも気を抜くなよ」
オートウォークの先に兵士を背後に従えたキノコの姿を見て、そう告げる。
そんな俺の言葉に、サブマシンガンを持っている者達はいつでも撃てるように準備を整え、俺は全員を守るように1歩前へと出た。
そんな俺達の様子を見ていたキノコだったが、こちらが10人に満たない人数なのに対して、向こうは20人近くと倍以上だ。この辺はさすがに如才ないと言うべきか。
「三島君、政府機能は全てバトルフロンティアに移した。以後はあそこで指揮を執る。……それにしても、随分と豪勢なお出迎えだね。何かあったのかな?」
「ええ、ちょっとした事件がありましてね」
「……事件?」
「ええ、とても……そう、とても痛ましい事件が」
そんな風に会話をしながらも、オートウォークは進み続けて向こうとの距離が縮まっていく。さて、ここで馬脚を現すかどうか……
「具
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