13話、駐車場
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入らないで下さい。それからこれが契約書です。少し厳しい契約にしましたが大丈夫ですか」
「……はい」
二人はすぐに契約書にサインした。
「お二人はここでお待ち下さい」
他の五人はサラリーマン・男子大学生、女子高生一人づつ、主婦と中学生の娘。という構成で、慶太が話をして問題ないと判断したため全員と契約する。
「出発間際に少し作業を手伝って貰いますが、しばらく休んでいてください。あ、貰う車を運転出来る方は何人いますか?」
駐車場の夫二人と兵舎の香田巡査部長、飯山一等兵、主婦、大学生の六人が運転出来るようだ。
夜間に無灯火で帰還するんじゃなければ、第三兵舎に投入した部隊の代わりに研究所まで車を運転していって貰うところだ。
第三兵舎に釘付けの香田巡査部長と飯山一等兵以外の契約者が休んでいる間、俺は作業アンドロイドに宅配業者の冷蔵冷凍者を駐車場の奧から引き出させたり、第一兵舎から持ち出せる生活物資やベッドなどの備品をトラックに積み込むよう伝えた。
それから俺は研究所に持ち出す最初の車を選び始めた。運転手候補はまずチーフCとチーフZに作業アンドロイド十八体。これだけで二十台を引き出せる。他に運転手として戦闘アンドロイド十体を駆り出せば、三十台か。
運び出す車両はやはり見た目のインパクト優先になり、つい五号戦車を積んだ運搬車を真っ先に選んでしまう。
「ボス、念のため橋を補強してはどうでしょうか」
キャリーが何か明確な不都合か不確定要素を発見したらしい。聞けば、ルビコン川の橋が戦車と運搬車の重量に耐えられるか分からないとのことだ。
いきなりルビコン川の橋が崩落したら笑い話で済まない。俺の士気にも影響する。最優先車両に橋を補強する特殊車両を追加した。
他に運び込む車両を選ぶ基準として武器と燃料を優先して生活物資を最低限運ぶことにする。そこで装甲車両、タンクローリー、工事作業車、通信車、物資満載の八輪トラックなどを選んだ。
研究所に被せたくなるようなカモフラージュ用の迷彩シートを積んだトラックも追加する。ついでに迷彩シートで戦車や荷物を覆わせることにした。
さて、辺りがだんだん暗くなってきた。もちろんまだ第三兵舎の制圧は終わっていないが、暗くなり次第、車列を研究所に出すことにする。
とはいえ、ここにきて大きな問題にいくつも気づいてしまった。車列が長くなったせいで目立つ上に守りにくい。さらにつけられやすい。
ホームセンター前のようにゾンビがたくさんいるところでは、最初の車のエンジン音でゾンビを引きつけ、後続車が大群に襲われる危険性もある。そして、その隙を悪意ある人達に襲われる可能性も零ではない。
そこでまずありまあまる装甲車両で護衛部隊を強化することにした。乗用車や社用ワンボックスと機関銃や迫撃砲を積んだ装甲車では比
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