暁 〜小説投稿サイト〜
機神呼嵐デモンベイン
第三部『TAKE ME HIGHER 〜機神咆哮ッ!ブラックロッジに反撃の狼煙だゾ!〜』
第11話『何度、不様をさらそうが勝てばよかろうなのだ』
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み、粉砕するデモンベインの近接粉砕呪法ッ!その名も・・・。
「アトランティス・ストライクッ!!!」
 破壊エネルギーを纏ったその回し蹴りは破壊ロボの装甲を容赦なく砕く。そして、エネルギーの本流が破壊ロボの内部を暴れ周り・・・、
『ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?うわらば!?』
ドッグォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!
 ウェストの断末魔の悲鳴と共に、爆発した。ちなみに、爆発する寸前、「あぁ〜れぇ〜」と叫びながら黒焦げになったウェストらしき人影が落ちていったが・・・まぁ、気にしないで置こう。
「ブラックロッジ!マスターテリオン!・・・よく見ておけ!コレが・・・オラ達の反撃の狼煙だ!テメェらはオラとアルが・・・完膚なきまでに叩き潰してやるゾ!!!ちなみにクーリングオフとかはねぇからなッ!!!」
 そして、オラは叫ぶ!奴等に届けと・・・力の限りに。

Side Out・・・。

―司令室

「破壊ロボ、完全に沈黙しました」
「「やったァァァァァァァァァァァァ!!!」」
「さすがですね、断鎖術式をぶっつけ本番で使いこなすとは・・・」
『しんちゃんですから』
 デモンベインの勝利を見届け、歓喜に沸く司令室。瑠璃は一人ふぅ、とため息をつきながら言う。
「今回の件、評価しない訳には参りませんね。ですが・・・」

―アーカムシティ

「だが、私は・・・彼らを認めるわけにはいかない」
「メタトロンさん・・・」
 爆発をバックに咆哮するデモンベインを見ながらメタトロンは言う。
「とりあえず、今回の事は見事だ。だが、それでも君達を手放しに評価出来るわけではない。と野原神之介に言っておいてくれ」
「・・・メタトロンさん。貴方がお兄ちゃんをデモンベインから下ろそうとした事は聞いています。・・・今まで、アーカムシティを守ってきた貴方からしてみればお兄ちゃんやアルさんはまだまだかもしれない。だけど・・・」
 メタトロンを見据え、ひまわりは続ける。
「貴方も生まれた時からヒーローだった訳じゃないはず。・・・お兄ちゃんを信じてあげてください、強くなるって・・・。貴方に認めてもらえる程に・・・ブラックロッジを倒せるほどになるって・・・」
 その言葉に、メタトロンは何も答えずに踵を返すと、背中の翼を広げ、明けの空へと飛び立った。
「それでも・・・戦うのは私一人で十分なんだ」
 そう、悲しげな声を残して・・・。

―何はともあれ、ここに一人の英雄が再び誕生した。

 野原神之介

 外道の知識を携え、魔を断つ刃金を駆り、邪悪と狂気の道を往く嵐を呼ぶ者。

第三部『TAKE ME HIGHER 〜機神咆哮ッ!ブラックロッジに反撃の狼煙だゾ!〜』・完

第四部『CHILD'S PLAY 〜邪神
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