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機神呼嵐デモンベイン
第三部『TAKE ME HIGHER 〜機神咆哮ッ!ブラックロッジに反撃の狼煙だゾ!〜』
第11話『何度、不様をさらそうが勝てばよかろうなのだ』
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・・こいつか。ふ・・・、デモンベインよ。汝はつくづく面白い鬼械神だな」
 自分の腰掛けるシートを撫でながらアルは微笑む。大体分かった。ボーちゃんから教えられたデモンベインの機動システム。・・・それは、現代の技術を遥かに凌駕したものだった。
 ・・・はっきり言って、非常識と言っても過言ではない。
(・・・っつーか、何者だよ。こんなん作った覇道鋼造って・・・)
「どれ、では・・・ボーとやらの言うとおり、試してみようか!」
「応ともよ!」
 精神を集中し意識を研ぎ澄ませる。冷たく澄んだソレと、真逆に、熱く滾る血が力を漲らせていく。その感覚は正に覚醒・・・嗚呼、オラは遂に魔術の本懐へと足を踏み入れたんだなと・・・そう思う。
 体の中で生成した魔力をデモンベインの足へと流し込むイメージ。そのイメージに呼応してか、デモンベインの足に取り付けられている二つの大型シールドに魔術文字が走っていく。
「断鎖術式、壱号ティマイオス!弐号クリティアス!」
「開放ッ!時空間歪曲ッ!!!」
 魔術文字が浮かび上がった脚部シールドにより、脚部全体が眩く輝いた。発生した凄まじいエネルギーにより、周囲のビルが押し潰されていく。砕け、スコールのように降り注ぐ瓦礫が、歪められた時空による重力異常に落下と上昇を繰り返していく。デモンベインの足許で、巨大なエネルギーがうねったと思うと爆発。
 それを推進力にデモンベインは跳躍した。空中の破壊ロボ目がけ、砲弾の如く空を翔るッ!
『と、飛んだァ!?だが、しかぁし!こんなこともあろうかと、代えのドリルアームを持ってきといてよかったのであーる。くらえい!起死回生のォ・・・ギガドリル・ブーメランフックゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!』
 いつの間に付け替えていたドリルアームをフック気味に振り回し、デモンベインを迎撃。このタイミングと急速で上昇中と言う体勢の中、デモンベインはこの攻撃を回避できるのであろうか・・・。
 出来るッ!出来るのだッ!!!
『な!?なんとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!?』
 破壊ロボのフック攻撃が空を切る。デモンベインには、当たってはいないッ!
 推進力のベクトルを操作・重力制御による超機動により回避したのだ。・・・物理法則も何もあったもんではない。
『な・・・何と非常識な・・・』
 お前が言うな。
 そして、そのままデモンベインは破壊ロボに接近する。今度は時空間歪曲エネルギーを円状に解放し、まるで体操選手のようにデモンベインの機体を捻り、回転させる。その遠心力を利用しデモンベインの脚を振り上げ、軌跡を描きながらエネルギーを収束。破壊ロボに、必殺の一撃を放つッ!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
 膨大なる時空間歪曲エネルギーを敵に直接叩き込
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