第三部『TAKE ME HIGHER 〜機神咆哮ッ!ブラックロッジに反撃の狼煙だゾ!〜』
第11話『何度、不様をさらそうが勝てばよかろうなのだ』
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が大きく乱れる。
「そんな事はどうだっていいでしょーがっ!!!ってか何ですか!あの体たらくは!!!マスターテリオンならともかく、あんなガラクタに遅れを取るなんて!」
生車○落ちを見て、ボケをやらかすチアキにツッコミながらも、苛立たしげに声を荒げる瑠璃。そんな瑠璃をチアキは、仕方あらへんですよ。と諭す。
「兵装系に関しては何も説明しとりませんし、操縦は出来てもデモンベインの力を十全に発揮できんのでしょう。特に脚部シールド内蔵の断鎖術式を開放せんことには、デモンベインの機動力は本来の40%にも及ばへんです」
「くっ・・・」
それを聞き悔しげに、唇を噛む瑠璃であった。
―時同じくして、別の部屋。
「・・・」
モニターで、デモンベインの戦いの様子を見守る一人の青年がいた。白衣を着た、どこか物静かな印象を与える顔立ち。歳は神之介や風間と同じだろうか。
「・・・この動き・・・恐らく、しんちゃんはデモンベインの断鎖術式を知らない・・・。この事を瑠璃お嬢様に話して、しんちゃんに教える許可をいただかないと・・・」
そう呟きながら、青年はパソコンを起動させ、キーボードを入力した。・・・幼馴染を救うために・・・。
Side 神之介
「っつ〜・・・」
フィードバックによる痛みに顔をしかめつつ、デモンベインを起き上がらせる。咄嗟に、インパクト位置をずらして被害を最小限に抑えたが・・・そう何度も喰らうわけにはいかない。
「アル、武装は後どれくらいだ?」
「もう少しだ!暫く耐えろ!」
「ぶ、らじゃー。出来るだけ早くしろよ、あんなふざけたのにやられたくないしな」
アルそう言って、意識を破壊ロボに向ける。
『アレを受けて、立ち上がれるとは・・・頑丈さだけは一人前であるな。・・・だぁーがしかしっ!そんなものは美しくないのである!この我輩の破壊ロボのように、繊細に!ダイナミックに!ロボットとはそうあるべきなのであーる!さぁ!野原神之介!アル・アジフよ!更なる芸術のキワミ、アッー!へと、レッツぷれぇぇぇぇぇい!!!』
ウェストがそうまくし立てると、同時に破壊ロボの足元に再び爆炎。そして・・・、
「な、何ィ!!!!飛んだァ!?」
飛んだ。・・・そう、破壊ロボが空を飛んだのだ。・・・大切な事なので2回言いました。
『そぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉして喰らえぃ!愛と勇気と悲しみのォ・・・』
そして急降下、デモンベインに向かってドリルアームを振りかぶり、
『ギガドリルゥ!ハリケェェェェェェェェェェェェェン!ボルトォォォォォォォォォォォォ!!!!』
「車○先生と香○石松に謝れェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!ってうおっ!?」
打ち下ろすようにパンチを繰り出す。空を飛んだので呆気に取られていたのが災いし回避行動が遅れた。
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