第四話 少女の決意
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あの後、保健室により、帰る準備をしていた、理央と一緒に帰った。
帰った後に、部屋で古河の事について考えていた。
彼奴は、本当に男なのかと言う事だ、何故そんな事をと思うかもしれないが、始めてしゃべって、彼奴の声が、男子高校生にしては、高すぎると言う事だ、単にそう言う声だと言うなら判るが、彼奴には喉仏というものがなかった、喉仏と言うのは喉の中間にある、甲状軟骨が外に突き出ていて高くなっているところで、成年男子にはっきり見られるもののことである。
それがないと言うことは必然的に、性別が女性ということになる。
だが何故、男子の制服をきているのだろうか、まぁ、そこには事情があるのだろう。
この時の俺は、その事情が、すぐに判るなんて、思ってなかった。
翌日、学校に行くと、兵藤達が、女子に追いかけられていた、何故なのか聞くと、覗きをしたからだそうな、結果的に、女子に捕まり、ボコボコにされていた。
うん、自業自得だな。
「理央、気をつけろよ?」
「うん、気を付けるよ」
その日は何もなく、一日が終わった。
そしてそのまま一週間の時が過ぎた今日、古河に呼び出された。
この一週間、古河とはあまり話さなかった、唯一話を聞いたと言うか、そういう場面は、階段から落ちた時に助けた時とか、プリントが落ちそうになったところを助けたりとか、こけそうになったところを支えたりとか、よくよく考えると、結構な頻度で関わってた。
そ、それよりようやく答えが聞ける様だ。
屋上に向かうと、そこにはすでに古河が待っており、こちらに気づくとゆっくりと歩いて近づいて来た。
「で、古河、決まったか?」
「あぁ、僕の答えはこうさ」
俺が答えを聞くと、古河は戦国ドライバーを取り出して腰に付けた、すると、フェイスプレートの部分が光り、西洋風の模様と騎士の様な外見のものに変わった。
付けたということは……
「協力する気になったのか、古河」
「あぁ、この一週間、君の事を観察して、決めたんだよ、これで僕たちは仲間…に成るのかな?」
「まぁ、そういう事になるな」
「なら、隠し事もない方が良いよね」
「隠し事…か、別に良いぞ」
「じゃあ僕からいくね。実は……僕は女なんだ?」
「うん、知ってる、じゃあ俺のひ」
「ちょっと待て?」
「何だよ…」
「僕が女だってこと知ってるって、どう言うことさ?説明してくれよ?」
「あ〜そっか、じゃあいうぞ?」
「う、うん」
「男子高校生にしては声が高すぎる」
「で、でもそれぐらいなら、そういう人だってことも…」
「あぁ、そうだな、その可能性も考えた」
「だったら?」
「でも、決定的証拠があるそれは……喉仏がお前には見られなかったからだ」
「喉仏、それは気がつか
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