無茶苦茶少女
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あ、思い出した」
「え?」
「思い出したよ!
アタシが屋上から落ちたんじゃなくて飛び降りた理由!」
早いな思い出すの!!
ま、思い出したなら構わないが相当な理由だぞ屋上から飛び降りるなんて?
「えっとね。
あっくんを見つけたから!」
「え?」
「だからあっくんを見つけたからだよ」
飛び降りた理由があっくんを見つけたから?
理解不能、彼女の考えが理解出来ない。
あっくんを見つけたから飛び降りた?
死ぬかも知れないのに?
「ま、まぁ、落ち着こう」
まず一旦冷静になろうか俺?
心を穏やかに頭の中を整理して深く深呼吸。
「まずあっくんって誰?」
俺はまずあっくんが誰なのか調べる事にした。
そのあっくんが誰なのか気になる。
「あっくんはあっくんだよ」
「だから誰だよ!」
ヤバイ、この女の子と話すの疲れる。
俺の常識が目の前の女の子に通用しない。
冷静になったつもりだったけど全然、冷静じゃない。
「あっくんは君だよ?」
「お、俺?」
「うん!
あっくん!」
俺を見つけたから屋上から飛び降りた?
理由が解らない?
なんで俺を見つけたら屋上から飛び降りたに繋がるんだ?
「仮に俺があっくんとして君が飛び降りた理由は?」
「うんとね。
アタシが落ちたら助けてくれると思ったらからです」
誇らしげ女の子は答えた。
しかも笑顔で自分が死んでいたかも知れない状況を女の子は、、、、、、
「無茶苦茶だ」
健気に笑う女の子を怒る気になれない俺はまだまだ甘いのかな?
しかも俺も少し笑ってる。
貰い笑いって奴か?
「あ〜〜!
あっくん、笑った!」
俺の笑顔を見て更に笑う女の子。
俺の笑顔ってそんなに面白いのかな?
「助けてくれてありがとね!
あっくん!」
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