第一章
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っ、百合子さんですか?」
マスターの言葉に顔を慌てて向ける。その狼狽が証拠となる。
「気になるだろ」
「いえ、それはまあ」
「隠してもわかるぜ」
だがマスターはそんな彼に対して言う。
「気になってるんだろ」
「いえ、それは」
何と言葉を返していいかわからない。顔も声も戸惑っているのが自分でもわかる。
「まあわかるさ」
マスターはニヤリと笑ってみせてきた。
「俺が言うのも何だが百合子は凄い美人だからな。そうだろう?」
「ですね」
「ほら、言ったな」
簡単に引っ掛かった。こうなってしまえば後はもうマスターのペースだ。隆一は実に簡単に彼の罠にかかってしまったのであった。
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