暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0747話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
無い。……いや、そもそも国のトップである俺が最も戦闘力が高いというシャドウミラーが異常なんだけどな。

「だが、そうすると今襲われている住民はどうする?」
「心苦しいが、ここで私が足踏みをしていればその分だけアイランド1だけではなく、フロンティア船団全体に被害が及ぶだろう。……それに」

 呟き、チラリと視線を街中の方へと向けるグラス大統領。
 その視線の先では、デストロイドや戦車が一時期の混乱を収束して整然とバジュラを撃退しに掛かっている。

「見ての通り、ここに出て来たバジュラもどうにか出来るようになっている。……もっとも、これも君という存在がいたおかげではあるのだがね。君自身の炎を生み出すという能力や、その……口から吐いた光線。それに炎で出来た生き物といった具合に。そのおかげで一時的にもバジュラ共の勢いを弱める事に成功し、こうして立ち直る事が出来た。故に、今最優先すべきなのはフロンティア船団の大統領でもある私がきちんと健在であり、指揮を執るということだ。……分かってくれるかね?」
「ああ、十分にな。それで、どこに行けばいいんだ? バトルフロンティアに直接か?」
「いや違う。バトルフロンティアに私が入ったという手続きをしなければ色々と面倒な事になる。一旦政府上層部の者だけが知っている隠し通路に向かって、そこで照合をする必要がある」
「……また、面倒な」

 グラス大統領の言葉に思わず眉を顰める。その手続きの分時間が無駄に掛かるというのは危機管理の面でどうなんだろうな?

「そう言われても、これに関しては新統合軍の方できちんと決められている事なのでどうしようもない。確かに危機管理の面では多少問題があるかもしれないが、安全管理という面も考えるとな」
「なるほど」

 まぁ、シャドウミラーで活動していれば色々な意味で規格外な存在だけに、グラス大統領の言う安全管理とかは考える必要が無いしな。そもそも主要メンバーが量産型Wだし、その他も俺と気心の知れているメンバーばかりだ。この辺、小規模組織の利点だろう。
 それに、もし誰かが反逆を企んだとしても正直な話ニーズヘッグがあれば鎮圧するのはそう難しく無いし、何よりもシャドウミラーのトップである俺を無力化するのは、物理攻撃が無効という時点でかなり難しい。
 一番可能性があるとすれば、神鳴流を習得したムラタ辺りか? だが、ムラタが権力欲しさに反逆するというのは、それこそ考えられない。

「それでどうだね、アクセル大尉。私の護衛を頼まれてくれるか?」
「……そうだな、まぁ、それはしょうがないだろう。確かに緊急時に大統領がトップにいないというのは色々と不味いしな」
「では!」
「ああ、幸い炎獣はある程度の判断力はある。ならここで大量に作り出してからバトルフロンティアに向かえば、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ