暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0747話
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 それだけ告げ、再び永久石化光線を放ってバジュラを石像へと変化させては地上へと落下させていく。
 ……良く考えれば、落下してくるバジュラの石像で怪我をしたような奴がいるかもしれないが、さすがにこの状況ではしょうがないだろう。
 視界の隅では、住民に襲い掛かろうとしていたバジュラを炎獣が防ぎ、あるいは攻撃して守っているのが見える。もう少し炎獣を増やすべきか?
 再度右腕を白炎と化し、30匹程の炎獣を作り出す。翼の生えた狼と言った姿をした炎獣が、炎の翼を羽ばたきながらこちらへと攻めてこようとしているバジュラへと襲い掛かる。その様子を一息吐き、改めて背後へと振り向く。

『……』

 そんな俺に向かい、黙って視線を送ってくるミハエル達。まぁ、今の俺のこの姿で攻撃をしてこないだけマシといったところか。恐らくはさっきのシェリルの言葉が効いているんだろう。
 そう判断しながら、混沌精霊の姿になる前に地面に落とした重機関銃へと触れて空間倉庫へと収納する。
 一瞬にして重機関銃が消えたその様子に周囲の者達は息を呑むが、それでも改めて聞いてこないところを見ると、現在の状況が切羽詰まっているというのが分かっているのだろう。

「さて、と。俺に関しては後回しにするとして、これからどうする?」
「おいおいおいおい、後回しって……」
「ミシェル、確かに色々と聞きたい事はあるんだろうが、今は後回しにしろ。実際、この状況をどうにかするのが先だというのは分かるだろう」
「クラン……ちっ、分かったよ」

 そんな2人のやり取りを横目に、こちらへと視線を向けているグラス大統領へと1歩踏み出す。
 その瞬間、ボディーガード達が動こうとするが……それを制したのは当の本人だった。

「君が何者なのかは知らないが。だが、アクセル・アルマー大尉であるのに違いはない。そういう認識でいいのだね?」
「ああ、勿論だ。こんな姿になったとしても俺はアクセル・アルマーである事に違いはない。まぁ、俺の正体については今も言ったように後回しにさせて貰うけどな。今回の件が片付いたら、後でゆっくりと説明してやるさ」

 以前の、一応丁寧だった言葉使いが変わったのに気が付いたのだろう。ピクリと反応するグラス大統領だったが、すぐに小さく首を左右に振る。

「では、悪いがこの混乱をどうにかする為に私はバトルフロンティアまで向かわねばならない。政府の指示機能については既にバトルフロンティアに移す事を指示してあるから、そちらへの護衛を頼めるかな?」
「……なるほど」

 確かにフロンティア船団の大統領がこのままここにいても意味が無いのは事実だ。あるいは、グラス大統領が俺のように戦闘を得意としている者であれば話は別だったのだろうが、残念だがグラス大統領は普通の大統領でそんな存在では
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