暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0747話
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見てみるとSPが3分の1程も消費されている。
 ちっ、以前に何度か魔法を使った時にも思ったが、このマクロス世界だとSP消費が他の世界よりも相当激しいな。
 ステータス欄のPPへと視線を向けると、マクロス世界に来てからは一切使っていなかっただけに大量の数値がストックされている。重機関銃や燃える天空で幼生体……いや、第2形態を大量に殺したのもあるおかげだろう。
 スキルに関しては魔法のようにPP消費じゃないものを習得したいのでPPを使って覚える予定は無い。ステータスにしても、能力値に関しては基本的に今のままで十分以上に満足している。となると、やっぱりこの時点で必要なのは魔法だよな。
 バジュラが燃やし尽くされて灰になって降ってくる光景を見ながら、PPを全てSPへと振り込んでいく。
 SPの数値がほぼ倍近くまで増えたのを確認してから、改めて周囲へと視線を巡らせる。
 魔法により燃やし尽くされて一旦は大分少なくなったバジュラの数だが、それが他のバジュラの目に止まったのだろう。周囲を逃げ惑っている住民を襲っていたバジュラの殆どが俺の方へと向かって集まってきている。
 ……数が多いな。こうして見る限りでは美星学園周辺にいたバジュラだけではない。アイランド1中に現れたバジュラの殆どがこっちへと向かって来ているようにも思える。
 となると、さすがにSPを上げたとはいっても『燃える天空』はこれ以上使わない方がいい。これから何があるのか分からないんだから、出来るだけSPは節約しておきたいしな。となればもっとSP消費の少ない方法が必要だ。
 こちらへと迫ってきているバジュラを睨みながら、喉へと魔力を集め……

「があああああああぁぁぁあぁっ!」

 俺の口から一直線に放たれる光。命中した対象を石化するという、永久石化光線だ。この攻撃方法は殺傷能力自体は低い――石化するだけで撃破する訳ではない――のだが、石化された相手は基本的に回復魔法を使っても石化の解除は不可能であり、敵を無力化出来ると言う意味では十分な効果がある。
 その永久石化光線に触れた端からバジュラは石化していき、地上へと落ちていく。……ちっ、無駄に頑丈だな。石化されて高い位置から落下しているというのに破壊されないか。これで破壊されてくれれば恐らくは撃墜数が増えただろうに。

「おい、アクセル。一体お前は何をしてるんだ? 何だかバジュラが石になってるように見えるんだが」

 ミハエルからの質問。それに答えてはやりたいが、永久石化光線を放つのは口からだ。長々と喋る事は出来無い。
 よって永久石化光線を放つ合間に短く答えることにする。

「見ての通り石にしてるんだよ。安心しろ、石になったバジュラはもう脅威は無い。本当にただの石の置物だ。もっとも、俺にも石化の解除は出来ないがな」


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