第三話 転生者
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
そうして、ホームルームが終わり、昼休みの時間になる。
すると、理央が俺の席まで駆けてきて弁当を広げる、もちろん俺の分もある。
前の前の世界に居た時からこうやって、親がいない俺の為にご飯やら何やら作ってくれた。
これには本当に感謝してる、だから、俺はこいつの事が……
「と、とーくん、そんなに見つめないでよ、恥ずかしいよぅ…」
「?あ、いや、その悪い嫌だったよな、御免」
「い、いや、とは悪くないよ、むしろもっとやって欲しいくらい……」
「も、もっとってそんな恥ずかしい事出来るかよ…」
「ふぇ!?き…聞こえてたの?」
「あ、いやまぁその…はい。聞こえてました、そりゃぁもうバッチリと」
「ふ、ふぇぇぇぇぇぇ?」
「り、理央?おい大丈夫かおい、おい、理央ぉぉぉぉぉぉ???」
『ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!?』
「うわぁぁぁ?」
理央が、顔を赤くし、頭から煙を出しながら倒れる。
さっきまで、甘い雰囲気を出して居たのに、突然大変な事になって、それまで何故かブラックコーヒーを飲んで居たクラスのみんながコーヒーを一斉に噴き出す。
「と、とにかく保健室に運ばないと…って、保健室の場所しらねぇ?」
「高梨君、こっち?早く果奈瀬さん運ばないと、おい男子ぃ?さっさと手伝えゴラァ??担架もってこい担架ァ?そこ?兵藤、元浜、松田、何してる、早くしろぉ?」
「「「ヒ、ヒィィィィ。分かりましたァ?」」」
いち早く復帰した委員長さんのお陰で、早く保健室に運ぶ事ができた。
これで安心だ、あとで委員長さんにお礼言っとかなきゃな。
「それにしても何でみんなコーヒー飲んでたんだ?」
「……ん、んぅ。とー、くん?ここは?」
「おっ、起きたか。ここは保健室だよ、お前いきなり倒れて、心配したんだぞ、お前を運ぶ為にクラスのみんなが協力してくれたんだぞ、あとで、お礼言っとかなきゃだな」
「うん…心配かけて御免ね、とーくん」
「どうってことないさ、お前の為だからな。まぁ、今度からは自重するよ」
「うん、そうしてもらえると助かります」
「あと、もうちょっと休んだら、帰ろう」
「分かったよ、とーくん」
コンコン
突然、ドアを叩く音がする、誰かと思ってドアを開けると、そこには、転生者だと確信している、彼奴が居た。
こいつは髪の色が白色で、何と言うかその…ちょっと痛いやつだ。
「やぁ、こんにちは、ちょっと高梨君に用があってきたんだけど、良いかな」
「俺はここだけど、何の様だ?」
「ちょっと、ここでは話しづらい事なんだ、屋上で話そう」
そう言われた俺は、目で、理央に了解を取る、すると、了承の意思を感じたので、屋上に行く。
屋上に着くと、徐に、話し始める。
「で、何の話だ?」
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ