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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第八十九話 定まる道筋
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の中で出会った最愛の者の言葉が振り払おうとした手を止めた。
もしかしたら士郎といることで苦悩するときがくるかもしれない。
だが、例えそうだとしても一人で破滅の道を歩むということを繰り返すのではない。
元の世界の大切な人との約束を果たしてみるとしよう。
リインフォースの手を改めて握りなおし、この場にいる全員を見つめる。
「リインフォース、皆、ありがとう。
そして、未熟者だがこれからもよろしく頼む」
士郎の肩の力の抜けた穏やかな言葉に全員の肩から力が抜け、ただ笑い合う。
「さあ、朝食にしましょう」
「そうね」
リンディとプレシアの言葉に全員が頷き穏やかな朝食を迎えるのであった。
穏やかな朝食を終え、リビングでそれぞれが寛いでいるとき
「ところで士郎、そろそろ教えてくれてもいいんじゃないか?」
「ん? 魔術のことか?
非公開で個人的に説明するのは構わないが、魔術師になるというなら教える気は無いぞ。
後は俺の奥の手についてもな」
「魔術師を増やすつもりは無いのか?
いや、というか奥の手ってエクスカリバーが君の奥の手じゃないのか?」
士郎の言葉に全員が耳を傾けながら、目を丸くしていた。
「エクスカリバーも奥の手といえば奥の手ではあるが、まだ見せていない手がある」
そんな周りの反応に苦笑しながら、あっさりと奥の手がまだあると明かす。
だが奥の手であるが故においそれと見せれるものではないし、魔術の中でも禁忌中の禁忌とまで言われるモノだ。
士郎自身、余程のことがない限り使うつもりは無い。
「隠したい奥の手を無理やり聞き出すつもりは無いが、魔術の弟子を取ったりするつもりは無いのか?」
クロノの言葉に士郎は無言で頷く。
「魔導に比べてあまりにリスクが高いというのもあるし、魔術師の根底が魔導や管理局に比べてあまりに血生臭い。
それに俺の属性や魔術は投影に特化していて誰かに教示するのはあまり向いていない」
「士郎君、少しいいかしら?」
士郎の言葉に引っかかるものを感じてか、リンディが口を挟む。
他の面々も口にこそ出していないが、やはり気になるようでこちらに注目している。
「士郎君の魔術が特殊だというのはわかるけど、他の人に教えることも難しいの?」
「無論、初歩ぐらいは教えることはできます。
ですが、前に話したとおり俺の属性が剣なので、鉄を鍛えるという意味で火属性は多少は教えられると思いますが、それ以外の属性になるともはや完全に門外漢です。
魔術の異質性は高いですが魔術師としては俺自身は三流ですから」
士郎ほどの投影という魔術、さらに戦闘能力を持っていながら魔術師として三流という言葉に魔
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