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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第八十九話 定まる道筋
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に士郎を見つめる。
「我等守護騎士も、主はやての意見に反対はない。
何より世話になりっぱなしというのもな」
「ということでこれからもよろしくしてやる」
主あるはやてに同意するように、警戒ではなく仲間に向ける穏やかな視線で頷くシグナムとどこか照れながらそっぽを向いて頬を赤くしているヴィータ。
そんなヴィータを仕方がないとどこか苦笑しながら頷くシャマルと無言で、だがしっかりと頷くザフィーラ。
「魔術のこととか色々隠してたのは正直気に入らないけど、士郎は士郎だもの。
大切な友達なのは変わらないわ」
「私もアリサちゃんと同じかな。
驚かなかったといったら嘘になるけど、これからも士郎君と友達でいたいから」
自信に溢れて堂々と士郎を見つめるアリサと穏やかだが芯のある視線を士郎に向けるすずか。
その姿は士郎が元いた世界にいた姉妹にとてもよく似ていた。
「私はまだ弱くて士郎の横には並べないかもしれない。
それでも必ず追いついてみせるから」
自身の手を握り締めて、不安そうに、だが士郎を真っ直ぐ見つめるフェイトと支えるように傍に立つアルフ。
「まだ守ってもらってばかりだけど、きっと士郎君を守れるぐらいに」
その言葉と思いに重ねるように、瞬きもせず、意思を伝えるなのは。
そんななのはの思いを後押しするように頷き、後ろに立つユーノ。
「私の、いえ私達の運命を変えてくれた恩を返すまで貴方から離れる気は私にはないわよ」
フェイトの肩に手を置き、対等でありながら包み込むような視線を向けるプレシア。
「士郎、いえ新たなる我が主」
最後にリインフォースが士郎に歩み寄り、士郎の右手を握る。
「ここいる皆、貴方と共に時を過ごしたいと思っております。
そして、私も皆と同じく主を支える祝福の風でありたいのです」
膝をつき、士郎がリインフォースと契約を交わした時と同じように、士郎の右手に唇を寄せる。
「誓いは此処に、私は貴方を支え続けます。
我が主」
士郎のことを信じると、共にいると真っ直ぐな視線を受け、誓いを受けた士郎は目を丸くしていた。
化け物と、異常者と、破綻者と警戒され、拒絶されると思っていた。
予想を裏切る仲間達の言葉をうれしく思うと同時に不安にも感じていた。
自身といることで、この得がたい仲間達が危険に晒されるのではないか。
未熟な己に彼女達を守ることができるのだろうか。
否、守る権利があるのだろうかと自身に問いかけていた。
元いた世界のように伸ばしてくれる手を振り払い、彼女達の思いを胸に一人で歩む。
そんなことを考え始めたとき
「最後まであの子たちを信じて傍にいなさい」
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