第2章 秘密の恋人
2-3 大好きな人
大好きな人
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まえの中にいる時は、心から癒されるし、イく時の快感も、一人でやってた時とは比べものにならないぐらい強烈なんだ」
「嬉しい」マユミもケンジを抱き返した腕に力を込めた。
「マユ……」
「あ!」
マユミが小さく叫んだ。
「どうしたんだ?」
「ご、ごめん、ケン兄」
マユミは身体を起こして、枕元のティッシュを慌てて数枚取ると、自分の秘部に当てた。
ケンジも身体を起こした。「マユ?」
マユミは恥ずかしげにケンジの顔を見た。「始まったみたい……」
「始まった? 何が?」
「今月の生理」
「生理……そ、そうか!」
マユミは慌てて部屋を出た。そして二階のトイレに入っていった。
マユミが部屋に戻ってきた時、ケンジはベッドの上に正座をしていた。
「マユ……」ケンジは泣きそうな顔で前に立ったマユミを見上げた。
「ど、どうしたの? ケン兄」マユミはベッドに腰掛けた。
「お、俺、おまえの中にずっとそのまま出してた」
「そうだね」
「おまえを妊娠させるかも知れない、なんて、考えてなかった……ごめん、マユ」ケンジはますます申し訳なさそうな目をした。
「結果オーライだよ」マユミは笑った。「って言うか、あたし、ちゃんと解ってたから。今は安全だって」
「解ってた?」
「だって、もうすぐ生理が来る頃だ、って知ってたもん」
「そ、それがどうして安全なんだ?」
「排卵が終わって、しばらくしてから生理までの間は妊娠しないんだよ」
「そうなのか? 初めて知った」
「今が丁度その時期だったってわけ」
マユミは柔らかく微笑んだ。
「ごめん、マユ。そんな事何も知らずに突っ走っちゃって……」
「あたしこそ、ごめんね。余計な心配させちゃったね。これからあたし、ケン兄にちゃんとその事教えるね」
「うん。そうしてくれると助かるよ……って言うか、俺がゴム付けてやればいいのか。今さらだけど……」
「そうだね。でも、ケン兄持ってないでしょ?」
「うん」
「どうやって手に入れるの? それ」
「やっぱり自分で買うしかないんだろうな……」ケンジは困った顔をした。
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