旧校舎のディアボロス
一章
第四話 はじめてのお仕事です!
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ら彼の首にイグニをぶら下げた。
「これは?」
「ただの治療道具だと思ってたらいい。イグニ彼の体内神経をすべて解析しろ。特に腕を重点的にな」
「了解しましたマスター」
イグニが喋ると恭介は目を丸くしていたが面倒なので気にしないことにした。
「あ、あの一つ質問良いですか?」
「どうぞ」
「治療って何するんですか?まさかこの部屋で手術するんですか?」
「いいえ。私の不思議な力で治します。すぐに終わると思うので貴方は天井のシミでも数えていて下さい。」
そう言いながら俺は床に座りイグニの報告を待った。数分するとイグニからの報告が来た。
「マスター解析終わりました。損傷個所は左手の親指、中指、薬指、小指。右手の親指、人差し指、薬指、小指。更に右腕、肋骨、骨盤、左脚の骨が複雑にくっついています。生活に支障がないのは確かですが体の内部がかなり疲弊しておりバイオリンは弾けない体なのは間違いありません」
イグニの報告を聞くと恭介はさらに落ち込んだ。それを見て俺はその表情が見ていられずイグニに一つ質問を投げかけた。
「現状は把握した。確かに今の人類では無理でも俺には出来るんだろイグニ?」
「当たり前です。もしあなたにできなければこの世界を探しても治せる人は少ないでしょう」
それを聞いた恭介は少しばかり表情がよくなったのが分かった。
「それじゃあ治療を開始します。一応言っておきますが恭介さんにはこの治療の拒否権はありません。それから念のため体には麻酔をかけておきます。安心してください失敗して治療後も体がマヒするなんて代物ではないので。それからここから手中するので失敗して余計体がおかしくなりたくなければ絶対に話しかけず動かないで下さいお願いします」
俺が強めにお願いすると恭介は「は、はい」と理解してくれたようなので助かった。
そして俺はそのあとすぐに恭介に麻酔系の魔法をかけ治療を行った。
◇――――――――――◇
「ンック〜終わった〜!」
俺は治療が終わると腕を上に挙げ伸びをした。その後すぐに恭介の麻酔を解いた。(すぐにやっておかないと忘れそうだったからというのはここだけの秘密である)麻酔を解くと俺はすぐに恭介を起こした。何故なら俺の治療はそういう身体が疲れる疲弊するなどといったような治療ではないのだから。
「なんですか?」
「治療は終わりました。どうですか体の具合は?」
恭介は最初は目を擦って少し寝ぬけ眼だったみたいだけど俺の言葉で取り敢えず目が覚めたらしく肩を回したり手を握り締めたりした。
「すごい………前と全く同じ…ううん、以前よりも体が軽くて動きやすい……」
「それは何よりです。それじゃあバイオリン一曲弾いてみてはくれませんか?俺
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