旧校舎のディアボロス
一章
第四話 はじめてのお仕事です!
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たのこれも悪魔の仕事の勉強として行ってきて頂戴」
「分かりました」
俺が返事をすると部長はシャワー室に戻り着替えを済ませた。ちょうど部長が着替えを済ませると同時に朱乃さんも現れ転移用の魔方陣を展開した。
「それじゃあ、依頼主に会ったらさっき言ったように対処するのよ。あとそれから……」
部長が何かを言いかけると俺の左掌に何かを書く込んだ。それは特に痛みは無いだが何か不思議な模様が浮かび上がった。
「これはグレモリー家の家紋よ。つまり貴方が私の所有物である証よ」
それを聞いて俺は少しばかり感傷に浸っていると朱乃さんが「そろそろゲートが開きますわよ」と言ったので俺は魔方陣の中央に立った。
「あ、部長一ついいですか?契約後帰りは歩いて帰っても良いですか?色々と考えたいこともあるので……」
「分かったわ。ただし気を付けて帰るのよ」
俺は「分かりました」と返事をすると同時に依頼主のところへ飛ばされた。
◇――――――――――――◇
転送された場所は何とも言えない暗い部屋だった。床にはあのチラシが置いてあり確かに俺は依頼主の家に転送されたことがわかる。
「悪魔グレモリーの者です!依頼主さん居ませんか〜?」
声をあげ読んでみるが特に反応は無くどうしたものかと考えていると後ろからパッチという何かのスイッチを押す音が聞こえ、それと同時に電気が点灯し振り向くとそこには一人の人間の少女が居た。
「えっと…………だ、だれですか…………?」
少女は少々戸惑っている様子だ。ここで勘違いされて警察沙汰になったら面倒だ。まあそうなってもどうにか出来はするがそれも面倒なのでこちらから簡単な挨拶をすることにした。
「初めまして俺は悪魔グレモリーの光瀬悟志という者です。貴女が俺たちに願いを叶えて欲しいと願った依頼主ですか?」
そう聞くと少女はハッとしたようでその後「は、はい!」と返事をした。俺は取り敢えず気分を変えるために「こほん」と咳払いをし続けた。
「それじゃあテンプレで言おう。俺は悪魔グレモリーの者だあなたの願い・頼みを何でも叶えよう。貴女が支払うのはただ一つ貴方の依頼に見合う物を俺に渡すことそれで契約は完了する。それで貴女の願いは何だ人間の少女よ」
と、まあこんな感じで流石に痛いかな〜などと考えていると少女の頬が少し紅くなっていたような感じがしたが気にしないことにした。
「それで貴女はどんな願いがあるんですか?」
改めて聞くと少女は「は、はい!」と何故か今度は焦ったような口ぶりで返事をした。
「あ、あの!お願いです兄を………兄を助けて下さい!」
「?詳しく話してください」
少女の話を要約するとこうだ。まず少女の名は上条桜そして兄の名は上条恭介。数年前
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