旧校舎のディアボロス
一章
第四話 はじめてのお仕事です!
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「ま、まぁ良いわ。取り敢えずその件に関しては私たちは何も分からないから後でお兄様にでも聞いておくわ。どうせ私の血筋も知っているのでしょ」
「はい。よろしくお願いします」
神器のことも気にはなるが神のことも知らないのならこのことも知るわけがないか……このことに関しては俺独自に調べるか……
「それじゃあ次は神器を出してみましょう。出し方は分かっているのかしら?」
「ええ、左腕を上にかざし、自分の中で一番強いと思う物を想像するんですよね?」
「その通りよ。それじゃあ早速やってみて」
「分かりました」
そして俺は集中し始めた。
ここで神器について説明しておこう。神器とは「聖書の神」が作ったシステムで不思議な能力を所持者へ与える。与えられる能力はさまざまだが、発現するのに「使い手の善悪」は関係ない上、教会内でも神器の存在を知る者は上位者に限られるためか神の奇跡よりも「悪魔の業」と誤解され迫害を受ける所有者も多い。
先天的に神器を宿すのは人間、もしくは人間の血を引く者のみだが持ち主から奪い自身に移植するなどして後天的に神器を手に入れることも可能。ただし強制的に神器を抜き取られた者は大抵死亡する。手に入れた場合にしても神器の能力・力によっては元々持っていた能力が使えなくなったり神器の制御に才能のほとんどを費やすことになりかねない。それが神器である。
俺は集中しようとするが出来ない、いいや出来るはずがない。何故なら、リアス先輩のパンチラが気になるからに決まっているからだろうが―!
ここで俺と先輩の立ち位置を確認するが、先輩は部室内で一番大きく立派な机の上に足を組み座り俺はその目の前に立っておりちょうど先輩のパンツが見える位置なのである。
「少し難しかったかしら?」
「すみません………」
「まあ、幾ら神さまと言っても誰でも初めては簡単にはいかないもの。ゆっくりとやれば良いわ」
「はい………」
正直かなり悔しい。それが本音である。
その後なんでも下僕の仕事の一環としてあの胡散臭い「あなたの願いかなえます」という文字と魔法陣が書かれた紙を配りに行った。
〜一時間後〜
意外と早く配り終わり部室に帰った。理由は二つある一つどうにも俺はオカルト研究部に強制的に入部することになっているから。まあ覚悟していたから別に構わないが。もう一つは単純にオカルト研究部の活動が主に夜だというだけのこと。
部室に帰るとリアス先輩、いいやここに入ることになったのだからリアス部長が正しいのだと思う。というか思うことにしよう。部室に入るとリアス部長がバスタオル姿でシャワー室から出てきた。またシャワーを浴びていたらしい。
「あら、速かったのね。丁度良かったわ、さっき貴方が配ってきた紙からいきなり依頼が来
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