10話：教祖様は大変なTNTを爆破したようです
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坂持金発は内心かなり苛立っていたと同時に焦り、恐怖していた。
会場で女が語ったことはまさしく自分が監督を勤めたプログラムだった。だから自分が巻き込まれることなどありえない、と。
自分の身に何が起こったのかまるで理解が出来ない。
名簿の中には既に死亡したはずの生徒の名前が記載されていた。
「クソッ！！ なにがどうなってるんだ！」
中学生相手に見せていた余裕が今の坂持にあるわけがなかった。
だからかも知れないし、相手が悪かったのかも知れない。
坂持は、次の瞬間には背負っていたデイパックと粉々に吹き飛んでいた。
煙が晴れた後、坂持がいた場所に現れたのは黄色い格好をした赤いアフロのピエロだった。
「う〜ん。あの男だけじゃなく支給品や首輪まで跡形も残っていない。ただのTNTじゃないな」
その名もドナルド・マクドナルド。あるところでは大手ハンバーガーチェーンのマスコットキャラクターと呼ばれているが、裏での呼び名は違う。
「魔術師」「ハンバーガー」「悪魔の店」「洗脳者」「布教の神」等、様々な呼ばれ方をしているが、特に有名な呼び名は・・・
「教祖様」だろう。
「おっと、誰か着そうだ」
行動予測不可能の危険人物、ドナルド・マクドナルドはその場を去る。
彼には思惑がある。
もちろんそれは殺し合いからの脱出のためだが、他の参加者にどんな影響を与えるのかは誰にもわからない。
【ドナルド・マクドナルド＠ニコニコ動画】
[状態]：健康
[装備]：不明
[道具]：基本支給品、ランダム支給品二つ、TNT＠ニコニコ動画
[思考・状況]
基本思考：ゲームから抜け出す。
1:手段は選ばない
2:使える奴となら組んでもいい
3:自分の制限には気付いている
4:必要に応じて参加者を殺す
【坂持金発＠バトルロワイアル 死亡】
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