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アクセル・ワールド 〜赤龍帝の拳〜 (更新凍結中)
第一話 黒雪姫と赤龍帝
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ぁ、所詮はこんな物だろ。と、その場を立ち去ろうとした、その時だ。

「あれ?一誠?」

最悪の出会いがあった。

「げっ、千由里………」

「何よ??げって!」

今朝考えていた、会いたいような会いたくないような人物。

活発やイメージを与え、頭の左側には猫のヘアピンを着けてる少し背の小さい女の子。倉島千百合。俺の幼馴染みだ。



「で、一誠。いつこっちに帰ってきたのよ。」

「えっ〜と、ひぃふぅみぃ…ああ、三日ぐらい前かな。」

「なっ、なんで教えなかったのよ??」

「いや、お前がどこにいるか知らなかったし。」

「メールしなさいよ!」

「だからメアド知らねえっての。」

面倒くさいのだ。彼女は。いろんな意味で。あーあ、もう一人の黒い彼女ならこんなんじゃないんだけど。

「とにかく!放課後は一緒に帰るわよ!タッくんもいるんだから!」

「はいはい…って、そっか。お前ら付き合い始めたんだったな。」

最後の方は聞こえなかったようだ。

放課後

「一誠!久しぶりじゃないか!」

「はいはい。久しぶりだなタク。」

黛拓武。背は俺よりも少し高く、正に爽やか少年という出で立ちをした剣道の防具を持った少年。千百合と同じく俺の子供の頃からの親友。

「で、どこに住んでるの?」

タクが、聞いてくる。

「えっと、二人と同じマンションだな。千百合の部屋の上の階。」

「ちょっと!なんでそれ知っててメアド知らないのよ!」

千百合がなんか言ってたが無視だ。

「そっか。それじゃあまた昔みたいにチーちゃんと、一誠と三人で。」

「ああ。そうだな。きっと。」

そうなることを願いたい。
その時、俺はタクの顔に少し影がさしたことにまだ気づいてなかった。
それから二時間ほどして、二人とは別れた。あの二人がいればなんとかイジメにも耐えることができるだろう。よかった。今までのように一人で孤立することはない。隣の席の女子に隣見れないとか、机に落書きとかされなくても大丈夫…だと信じたい。
(隣見れないのはかっこよすぎるからで
机に落書きは告白したら他の女子に消されて落書きみたいになっただけ。)

「さてと、それじゃあ俺も帰るかな。」

ベンチで音楽を聴き終わり立ち上がる。今日は久しい顔ぶれにも会えたことだし、これからは平和な学園生活が………………

「それにはまだ早いんじゃないか?」

訪れるのはまだ先のようだ。
綺麗な声に呼び止められ、ゆっくりと振り向く。この声はもう何度も聞いたことのある声だ。リアルでも、バーチャルでも、そして、あの世界でも。
俺を暗闇から救い出してくれた、美しい黒の王
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