暁 〜小説投稿サイト〜
アクセル・ワールド 〜赤龍帝の拳〜 (更新凍結中)
第一話 黒雪姫と赤龍帝
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「えっと、転校生の有田一誠です。どうぞ、よろしくお願いします。」
そう言って、俺はぺこりと頭を下げる。うっわ、みんなこっち見てるよ。めんどくせえ…あれだろ?あいつ目つき悪いとか、気味悪いとか、そんな感じだろ?わかってんだよ。今更期待なんかしねえ。

なんて、一誠は超後ろ向きな思考に陥っていたが、現実は…

ーあの人かっこいいね!
ーあの鋭い目つきとかいいよね!
ー私狙っちゃおうかなー。

などと、大絶賛だった。だが男子には

ーけっ、あんな奴の何処がいいんだよ!
ーでも、あいつ転入試験ギリギリだったらしいぜ。
ーそれなら大丈夫か?
ー俺さ、朝あいつが塀を飛び越して来るの見たんだ。めっちゃ主人公っぽかった。
ーよく見るとイケメンだよな…
ーダメだ。勝てる気しねえ。

と、諦めと共に嫌われた。

さてと、中学生にもなるとアレだな。嫌われる事にも慣れた。
「ねえねえ!有田君って何かスポーツとかやってたの??」
「い、いや、なにも、」
「朝塀を飛び越えてきたって本当??」
「あ、ああ…時間なかったから…」
なんだよこれ…まさかこいつら俺の情報を引き出してイジメのネタに使おうとしてんのか??すごいな最近の若者は…

なんとかクラスメイトからの質問を流し切り、屋上まできていた。

「ってと、ここまで来れば大丈夫だろ…」

扉の影に隠れ、ネクタイを少し緩める。そして、魔法の言葉を一言。

「ダイレクトリンク」

現実の世界から切り離され俺は仮想世界へと足を踏み入れた。

「っよし。これでオッケーと。」

始めてここの学内ネットに入るが、思ったよりも普通だ。
因みに俺の学内アバターは、猫が人型になり、ベストを着て頭にはゴーグルを着けていると言ったものだ。先に言っておくが、俺は猫アレルギーだ。だが昔からこんなアバターを使っている。理由は、本当は猫が大好きだからである。あれ以上愛らしい生物がいるか?いや、いない。だが俺は猫アレルギー…だからこそ、俺は仮想世界では猫アバターを使うのだ。おっと、おかしいぞ?目から涙が…て、そんなことはどうでもよい。
とりあえず歩いた。ここがどんな所なのか。ここにはどんな人達がいるのか。それを知るために、歩く。

「ん?なんだ、あの人集り?」

ぼんやりと歩いていると、広場らしき場所に着いた。そこで、中央あたりに人が、と言うかアバターが集まっているのが見えたのだ。

「………やめておこう。関わるな。なんだか嫌な予感がする。」

自分の勘に従い素直にその場を去った。それが、運命の出会いになるとも知らずに…

「以外と普通だったな。」

ローカルネットから接続を切り、ポツリと呟く。都会の私立学校と言うからローカルネットには少し期待してたのだが。

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ