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ドリトル先生と伊予のカワウソ
第九幕その十一

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「ゆっくりね」
「うん、そうだね」
「皆でゆっくりとね」
 動物達は皆に笑顔で応えました、そしてです。
 先生はこの日はもうお休みすることにしました、それで加藤さんもなのでした。
「お好み焼きは今度の機会にしましょう」
「そうですね、それでは」
「はい、お好み焼きは逃げませんから」
「だからですね」
「お酒も逃げません」 
 こちらもだというのです。
「ですから」
「今はですね」
「私も寝ます」
 そうするというのです。
「そうしますので」
「それではまた明日」
「明日からですね」
「まずはカワウソさん達でしたね」
「あちらのお屋敷で」
「はい、カワウソさん達がパーティーを開いてくれて」
 そして、というのです。
「明後日はですね」
「狸さん達ですね」
「何かとですね」
「忙しくなりますね」
「そちらの方も」
「それでもね」
 ここで言ってきたのはチープサイドの奥さんでした。勿論この人も一緒にお風呂に入っています。勿論一家全員で。
「先生だったらね」
「そうそう、こうしたことは得意だから」
「だからね」
「普通にね」
「上手いくよ」
 夫婦の子供達にもお話するのでした。
「いつもこうしたことは見事に解決してくれるから」
「動物なら先生だからね」
「だからね」
「今回もね」
「そうなって欲しいね」
 先生はチープサイドの子供達に笑顔で答えました。
「僕もそう願うよ」
「そこで絶対にそうなるとか自分の力でとは言わないのが先生だね」
 チープサイドのご主人もこう言うのでした。
「自信を見せたり誇ったりとかは」
「僕はそんなこと出来ないよ」
 絶対にと言うのでした。
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