暁 〜小説投稿サイト〜
SWORD ART ONLINE ―穿つ浸食の双刀―
05:救いの手
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方のレイピアを片手長剣で弾き返し、もう片方のレイピアを手で鷲掴みにしてへし折る。ラフコフ二人は驚愕の表情を浮かべ、下がろうとする。

「逃がすと思うか???????」

青年は稲妻の如きスピードで疾走し、片一方のラフコフメンバーの胸ぐらを掴むともう一人のメンバーに投げつける。それでだけで壁が凹む程の威力だ。ゲームバランスどころの話ではない。

「止めだ??????浅はかな殺戮者(レッド)に裁きを」

大きく飛び上がり、空中で一回転。真上で止まり、急降下。上を見上げたメンバー二人の腹部を、鈍い音と共に片手長剣が貫通する。十秒もすればラフコフメンバーはその姿をポリゴンの欠片へと変えた。

唖然とする僕を傍らに、青年は剣を左右にはらい、腰の鞘に納める。その動作は黒の剣士《キリト》のそれと酷似していた。そして、少年は此方に振り返ると僕に向かって歩み寄った―――


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