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ウィザード外伝-仮面ライダーサマナー-〜指輪の召喚師〜
お嬢様の沈黙、執事の嗜み
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な状況と化していた。
「…コホンッ、さて続きましては生徒会会長の御挨拶ならびに生徒会の…」
「「「きゃああああああああああああ!!夜久楽様ぁあああああ!!」」」
「「「黒部さぁあああああん!!愛してますわぁあああああ!!」」」
「学園長、おうちに帰るッ!」
学園長の長話から生徒会の活動報告ならびに今後の方針についてに代わった途端、生徒達は生徒会長の夜久楽と黒部の二人に黄色い声援を上げて盛り上がる…このあからさま過ぎな手の平返しを受けた学園長はベソをかきながら体育館から飛び出してしまった…。
「…。」
「はい、解りました。お嬢様、ではいつも通りに…。」
夜久楽は僅かにだが困ったようにも、悲しそうにも見える無表情な顔を向けると黒部は穏やかな笑みを浮かべ、何故か本来ならば夜久楽が握るべきマイクを手に取る。
「皆様、本日はお集まり下さりましてまことにありがとうございます。私共のお話は退屈であると思いますが最後まで聞いていただいて下さいませ。」
「「「はーい!!」」」
あろうことか、黒部が夜久楽の代わりにスピーチを始めてしまったが、生徒達は別段深くは気にせずにむしろ黒部の渋いおじ様ボイスによる生徒会の報告に素直に耳を傾ける。だが、『異変』が起きたのはその最中だった…。
「あら…?なにかしら?このキラキラしたのは…?」
「綺麗…だけど、意識が…遠、の…くっ…」
突如、体育館内に金色に輝く粉塵が漂い、それに包まれた生徒達は意識を失い、次々と床に倒れていく。
「?」
「…こ、これは一体…?」
生徒達の身に起きた突然の異常事態に夜久楽は不思議そうに首を傾げ、黒部は困惑した。
『ホー…ホー…ホッホォオオオオオ!!』
そんな二人に息づく暇を与えないかの様に謎の奇声がこだまし、天井から何者かが飛び降りてきた…。
「っ!?」
「ば…化け物…!?」
天井から現れたナニカ…否、黒部が言うようにそれはまさに人外の化け物、そう、絶望の化身・ファントムであった。
『おやおや、人の姿を見ていきなり化け物呼ばわりとは…悲しい、嗚呼、実に悲しいですぞォッ!あ、これは失礼、名乗るのを忘れておりました…ワタクシ、ファントムのザントマンと申します。』
一見、フクロウに似たような外見をしているが額から後頭部にかけて完全に貫通してる形で三日月のオブジェが突き刺さっており、また、両肩や肘、膝にも複数の同様のオブジェがまるでピアスかなにかの装飾品の様に痛々しく刺さっている…そして両腕は退化したのか?翼の面影が僅かに残るモグラの様な形状となっている発達した腕を持つファントムは黒部から化け物と言われた事をオーバーリアクションで悲しんだかと思いきや、いきなり改まって丁寧な紳
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