暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0746話
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
するや否や爆散させていく。
 それでも次から次に湧いて出て来る大量のバジュラ。確かに虫に近い生物だけど、ここまで似て無くてもいいものを。

「せめてもの救いは幼生体だけだったって事だな! これで機動兵隊バジュラや重兵隊バジュラなんかが出て来てたら、洒落にもならん!」
「いえ、違います。このバジュラは幼生体じゃありませんよ」

 俺の近くで大統領を囲むように位置取ってサブマシンガンを撃っていたルカが、バジュラを撃ち落としながらそう告げてくる。

「幼生体じゃない?」
「はい、幼生体は手の平に乗る程度の大きさしかありません」

 そこまで呟き、何故かランカの方へと一瞬だけ視線を向けるルカ。だが、すぐに言葉を続ける。

「このバジュラは幼生体が羽化や脱皮をしてなる第2形態と呼ばれているものです。この状態のまま大きくなると、アクセル君が言ってた機動兵隊バジュラや重兵隊バジュラになります」

 なるほど、幼生体の段階が幾つかに分かれているタイプなのか。
 納得しつつも、その情報に関しては今はそれ程重要でも無く、とにかくバジュラを1匹でも多く仕留めるべく弾丸を吐き出していく。

「ああっ、そんな……」

 悲痛な声に視線を向けると、そこでは眼鏡を掛けた女が口を手で覆いながら目を見開いている。その視線の先では、大統領の護衛として配備されていたのだろうデストロイドがバジュラの集団に襲われて地面に倒れ込み、身動きが出来ないまま一方的に攻撃されているところだった。
 まるでゾウに群がる蟻だな。もっとも、あそこまで大きさの差はないけど。
 けど……この状況はちょっと不味い。いや、ちょっとどころじゃなく不味い。

「おいっ、アクセル! 不味いぞ! 俺達がバジュラを集中的に倒しているからか、奴等がこっちに戦力を集中し始めている!」

 俺と同じ事を感じたのだろう。ミハエルが両手に構えた2挺のサブマシンガンでバジュラを次々に撃破しつつ叫んで来る。
 本来であればサブマシンガンを両手で持つというのは難しい。いや、普通のサブマシンガンなら可能かもしれないが、このサブマシンガンはシャドウミラーの主力でもある量産型Wが使うように設計されたものだ。その分威力は保証付きだが、サブマシンガンとして考えると相当な重量がある。
 勿論EX-ギアを装備しているからこそ両手にそれぞれ持てるんだろうが。
 だからといって、アルトやルカがやっている2挺では命中力がそれ程高くなく、完全に弾幕と化しているのを考えると、やはり射撃に対しての才能は高いんだよな。
 尚、一応俺と同階級の大尉であるクランは、マイクローンの状態でEX-ギアも無しでは1挺で限界なのか、シェリルと同様に両手でサブマシンガンを保持して弾幕を張っている。

「とにかく撃ちまくれ! この
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ