マクロスF
0746話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
けて脱出する為に車に辿り着いたとしても、幼生体の時点で生体兵器としてある程度完成しているバジュラだ。触角の部分から放たれるエネルギー弾や、尾が刃になっているのを考えれば……
となると、ここで防衛戦を行った方がまだ大統領を守りきれる可能性は高い。
近付いてくるバジュラを拳銃で牽制しつつ、近くの様子を……シェリル!?
人混みの流れに逆らうかのようにこちらへと向かって来ているシェリルの姿。その姿を確認すると、近くのボディーガードへと視線を向けて声を掛ける。
「数秒だけ頼む」
「ん? ……分かった。すぐに戻って来いよ」
俺の視線を追って、理由を悟ったのだろう。小さく頷くボディーガード。その姿を見てから、拳銃を撃ちつつVIP席から飛び下りてシェリルの隣へと着地。
「アクセル!」
「話は後でな。今はちょっと大人しくしててくれ」
素早くシェリルを横抱きにして、そのまま再び跳躍する。数秒後には、俺の姿は再びVIP席にあった。
「……何者だ、お前? いや、まぁ今は助かるというか、頼もしいとかしか言えないが」
シェリルを抱えたまま跳躍したのを見ていたのだろう。唖然とした声で呟きつつも、ボディーガードは拳銃を使ってバジュラの幼生体へと銃弾を撃ち込んでいく。
必死に応戦はしているものの、持っているのが拳銃程度という事もあって中々バジュラには当たらないし、1発2発程度では余程当たりどころが良く無ければ効果は発揮しない。
ちっ、しょうがない。こんな場所で躊躇って、結局こっちに被害が出たら洒落にならないか。
周囲の様子を咄嗟に判断し、脳裏に空間倉庫のリストを表示。取りあえず弾幕を張るという意味合いもあって、サブマシンガンを10挺程取り出す。
「これを使え! 使い慣れないかもしれないが、あの数を相手に拳銃だと殆ど意味が無い! 弾幕を張れるこっちの方がこの場では有効だ!」
「あ、ああ。けどお前どこからこれだけのサブマシンガンを? それにこのサブマシンガン、見た事がない種類なんだが」
「詳しい話は後だ。生き残りたいのなら、今はいらない事を考えないで、とにかく撃て」
「っ!? アクセル、あたしも貰うわよ。……このおっ!」
空間倉庫から取り出して床に置かれたサブマシンガンを手にとって銃口をバジュラへと向けるシェリル。そのまま素早く安全装置を外してトリガーを引く。
ガガガガガガガガッ! と轟音のような銃声を立てながら放たれる無数の弾丸は、こちらへと近づいて来ているバジュラを次々に撃ち抜き、地上へと墜落させていく。
銀河の妖精、銃を取るって言っても……ちょっと馴染み過ぎじゃないか? いや、確かあの撮影の時に銃の練習もしてたし、標的にかなりの頻度で当たってはいたが……まさかこうまでサブマシンガンを使いこなす
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ