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のだから解けぬ道理もあるまいよ。
ああ、ただしヒナタを狙えば君を解体するからそこは注意したまえ。勘当された身でも妹は大事なのだよ。
……おいおい、そんなに怯えることはないだろう?私は殺人鬼じゃない、無意味に人殺しはしないさ。
……分かった分かった、ではこうしよう私もアカデミーに入ってやる。そこでの私を見た上で再度判断しろ、いいなネジ?
まったく、生真面目というか何というか面倒な男だな、あれは。話をするだけで疲れる……そうさな、少し外をうろつくとしよう。
部屋着である薄手の浴衣を脱ぎ、外出用の着物に着替える。そして、いつものように兎の面を被り、屋敷の隅に建てられた私の住処である離れを出る。
む?離れから本邸に通じる廊下に私の愛しの妹 日向 ヒナタがいるじゃないか。
「どうしたんだ、ヒナタ?何か本でも読んで欲しいのか?」
「そ、そうじゃなくて……姉さん、ネジ兄さんにまた言われたの?」
「ああ、まただよ。安心したまえ日向の家はヒナタが継ぐのだから何の心配もいらないよ」
「違うの、姉さんの方が私なんかよりずっと賢いし強いのに、どうして姉さんは私に家を譲ろうとするの?」
この子はどうしてこう、自分を過小評価するのかね?いやまぁ可愛いからいいんだが……これをネジがやったら解体確定だな。
「いいかい、ヒナタ。上に立つ者はね、ちゃんと成長した者、つまり弱い頃を経験して徐々に強くなった者で無ければならないんだ。そして、それを満たした上で優しさを持ち弱者を労われる者でなければならない、分かるね?」
「う、うん」
「私は少しズルをして強くなってしまった人間だから、そもそも最初の条件でダメなんだよ」
「姉さんはズルなんか……」
「してしまったんだよ、私は。この眼のおかげでね」
私は仮面から唯一外から見える自分の眼を指差して言う。そこには日向一族の証であるあらゆる物を見通す白い瞳孔の瞳、白眼はない。
私の瞳孔は白ではなく紅色なのだ。どうにも突然変異に近いようなものらしく、能力も少々本来の白眼とは違う。白眼の能力はほぼ全方位への視界と、ある程度の透視能力は、チャクラ……まぁ忍のあらゆる行動に使われるエネルギーのようなものの流れを視覚として認識できるという物が主だったものだ。
しかし、私の白眼は全方位への視界はあるものもチャクラの視覚化があまり機能していない代わりに、透視能力が異常に発達しているのだ。
本来の白眼の性能を説明するにはネジを例出すのがいいだろう。ネジは相手の体内のチャクラの循環を見抜き、点穴と言われる全身にあるチャクラの噴出口に自分のチャクラを打ち込んで封じ込めるというのが主な戦い方だ。
しかし、私の場合は違う。相手の筋繊維一本単位の動きを白眼で視認することで動きを予測し、人体の構造上どうしても
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