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ファイナルファンタジーT
24話 ≪己の遣り方≫
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「ここが、イプセンの古城か……。逆さ向きにしたようなそうでないような、変わった城だな?」

 一行は飛空艇ヒルダガルデ3号で忘れ去られた大陸の北にある古城付近に着陸し、直線に上に長く続く階段の先をジタンは訝し気に見上げる。

「二手に別れて、一方はここで待機してくれ。……マゥスンは、行く気なんだよな?」

 古城探索メンバーに、優先的に入れてくれるらしい。


「 ………そうさせて欲しい 」

「ならば、私も行こう」

「フライヤが行くならあたしも行くわ! 何だかその人、ほっとけないもの……!」

「エーコ……、よっぽど気になるんだね」

「そ、そんなんじゃないわよ! ビビ、あんたも行くんだからねっ」

「え? それはいいけど………」

「もちろんオレも行くから、これで決まりだ。他のみんなは、ここで待っててくれよ!」


「おい………ジタン」


 5人のメンバーが古城内に向かおうとした時、焔色の頭髪で屈強な男が呼び止める。

「ん、どうしたんだサラマンダー?」

「お前のやり方が、俺には理解出来ない。他の奴等と行動を共にしようとする所が、な。……疑う事なく常に独りで生きて来た俺にしてみれば、お前の考え方はどうしても納得いかない」


 自分に対する不満らしく、唐突に切り出されたジタンはサラマンダーに向き直る。

「 ……何が言いたいんだよ」

「どっちの"やり方"が正しいか、この場ではっきりさせたい。……封印を解く鍵とやらが、この古城にあるという話だな」

「あぁ……、そうだぜ」

「そいつを先にどっちが見付けられるかで、勝負しろ。……俺は勿論、独りで行かせて貰う。そっちは今決めた人数分、行けばいい」

「サラマンダー……! いくらおぬしとて、単独行動は危険ではないか?」

 制止を掛けようとするフライヤ。

「俺を案じるより、新しく"仲間入り"した奴の面倒でも見とくんだな」

「 ………… 」


「 ────分かったよ、それがサラマンダーの考えならそれでいいぜ」

「そういう所は、物分かりがいいらしいな。
……先に行かして貰うぜ」

 承諾したジタンを尻目にサラマンダーは早速、古城内へ通じる直線階段を上って行き瞬く間に姿が見えなくなる。


「ちょっと〜、いいのジタン、サラマンダーに勝手なことさせちゃってっ」

 エーコは納得いかないらしい。

「まぁ、いいんじゃないか? それであいつが納得するなら、さ。……とにかく、オレ達も行くか! あいつに負ける訳にもいかないしな?」

「気を付けてねジタン……、みんな!」

「サラマンダーに仲間の連携というのを思い知らせてやるのだぞ!」

「ワタシも古城の中で何か喰いたかっ
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